世の中は本当に暗いか?
2007年01月02日09時20分 / 提供:PJ
親殺し、子殺し、いじめ自殺、知事主導の談合、ホームレス襲撃事件などと共に2006年は過ぎ去った。毎年ことだか、メディアが「明るい一年でした」と云うのはあまり聞いたことがない。
日々メディアから流される情報は暗いもの、怪しからんものが圧倒的に多い。メディアに於いては、死者が1人の事故より10人の事故がより大きな価値をもつ。100人規模の事故なら1カ月はネタに困らない。また、市井の人間の犯罪より、権力を持つエリートの犯罪に価値がある。もっともそのようなものに強い興味をもつ視聴者・読者の嗜好が根本の原因とも云える。
その結果、メディアによって描かれる世界(仮にメディア空間と云うことにする)と身の回りの現実世界との間に大きなギャップが生じる。メディア空間には不幸な事件や事故がいっぱい詰まっているが、普通のことや幸せなことはほとんど見あたらない。
一方、わたしの身の周りはというと、悪人がいるわけでもなく、事件がおきるわけでもない。個人的には様々な問題が持ち上がるのは仕方がないが、周囲の社会は概して平和な時がずっと流れている。よく云われる時代の閉塞感なんてわたしは感じない。時代の動向も気になるが、それよりも個人の動向がはるかに大事である。恐らく、大多数の人はそう感じておられるだろう。
メディア空間と現実世界の乖離が大きければ様々な問題が起こる。凶悪事件は洪水のような報道がされるためメディア空間では大きい位置を占める。そのため必要以上の不安を人々に与える結果となる。社会には鈍感すぎる人もいれば敏感すぎる人もいる。数年前、環境問題が騒がれたが、敏感すぎる人たちは騒ぎを深刻に受け止め、いまだに不安症から抜け出せず、環境ホルモンや電磁波の研究をしている市民団体がいくつもある状態だ。
政治家や企業家の多くは使命感をもって真面目にやっていると思われるが、メディア空間では逆に、多くは隙あらば私腹を肥やす連中との印象がある。これは投票行動に影響を与えるだろう。誰がやっても政治はよくならない、と思えば投票に行く気がしない。
メディアが作る空間は現実世界の一部だけを採り上げ、強調したものであり、決して現実世界の投影ではない、という事実を忘れないようにしたい。格差問題など、個々の問題は山積しているが、現実世界の平均像はメディアが示すほどは暗くない。【了】
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日々メディアから流される情報は暗いもの、怪しからんものが圧倒的に多い。メディアに於いては、死者が1人の事故より10人の事故がより大きな価値をもつ。100人規模の事故なら1カ月はネタに困らない。また、市井の人間の犯罪より、権力を持つエリートの犯罪に価値がある。もっともそのようなものに強い興味をもつ視聴者・読者の嗜好が根本の原因とも云える。
その結果、メディアによって描かれる世界(仮にメディア空間と云うことにする)と身の回りの現実世界との間に大きなギャップが生じる。メディア空間には不幸な事件や事故がいっぱい詰まっているが、普通のことや幸せなことはほとんど見あたらない。
一方、わたしの身の周りはというと、悪人がいるわけでもなく、事件がおきるわけでもない。個人的には様々な問題が持ち上がるのは仕方がないが、周囲の社会は概して平和な時がずっと流れている。よく云われる時代の閉塞感なんてわたしは感じない。時代の動向も気になるが、それよりも個人の動向がはるかに大事である。恐らく、大多数の人はそう感じておられるだろう。
メディア空間と現実世界の乖離が大きければ様々な問題が起こる。凶悪事件は洪水のような報道がされるためメディア空間では大きい位置を占める。そのため必要以上の不安を人々に与える結果となる。社会には鈍感すぎる人もいれば敏感すぎる人もいる。数年前、環境問題が騒がれたが、敏感すぎる人たちは騒ぎを深刻に受け止め、いまだに不安症から抜け出せず、環境ホルモンや電磁波の研究をしている市民団体がいくつもある状態だ。
政治家や企業家の多くは使命感をもって真面目にやっていると思われるが、メディア空間では逆に、多くは隙あらば私腹を肥やす連中との印象がある。これは投票行動に影響を与えるだろう。誰がやっても政治はよくならない、と思えば投票に行く気がしない。
メディアが作る空間は現実世界の一部だけを採り上げ、強調したものであり、決して現実世界の投影ではない、という事実を忘れないようにしたい。格差問題など、個々の問題は山積しているが、現実世界の平均像はメディアが示すほどは暗くない。【了】
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 岡田 克敏
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