最後はヒョードルのアームロック。劣勢を跳ね返し落ち着いて仕留めた
12月31日(日)、さいたまスーパーアリーナで開催された『PRIDE男祭り2006』。

メインイベントとなる第10試合ではPRIDEヘビー級タイトルマッチ、王者エメリヤーエンコ・ヒョードルvs挑戦者マーク・ハントの一戦が行われた。

試合は開始から、飛び込むように左のジャブを放つハントに、組み付いたヒョードルがさし合いからテイクダウンに成功。グラウンドの展開になるとマウントポジションを奪ったヒョードルが、ハントの動きに合わせて下から腕ひしぎ十字固め。ハントの腕が伸び、勝負あったかにみえたがハントは辛うじて脱出する。

ここで上になったハントがヒョードルのバックをとり、勢い余って後頭部へパンチ。注意が与えられ、再びスタンドへ戻ることに。

スタンドでは、ヒョードルがハントのパンチを紙一重でかわす。それでも、組み付いてきたヒョードルに対し倒れながらに上のポジションを奪取したハントが、なんとV1アームロックの体勢へ。しかし、今度はヒョードルがV1をディフェンス。劣勢を凌いだ。

最後は、残り2分30秒再びテイクダウンに成功したヒョードルがハーフガードからアームロックを極め逆転の一本勝ち。ヒョードル史上稀にみる苦戦となったが、最強の挑戦者ハントを見事に退けた。

防衛を果たしたヒョードルは、試合後「私はこの勝利をロシアのファンに捧げます。ケガの影響もあり100%ではありませんがいい試合をみせれたと思います。ハント選手にもありがとうと伝えたい」と挨拶。PRIDEの絶対王者、ヒョードルが2006年の男祭りを締めた。

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