懲役4年が求刑された堀江被告(資料写真)

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ライブドア(LD)事件で証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載など)の罪に問われた元社長、堀江貴文被告の論告求刑公判が22日午前10時から東京地裁(小坂敏幸裁判長)で開かれた。検察側は「被告は利益を上げるため、何らためらうことなく、投資家を欺いた」などとして、同被告に懲役4年を求刑した。公判は2007年1月26日、弁護側の最終弁論と堀江被告の最終意見陳述が行われて結審する。

 公判で、堀江被告は一貫して無罪を主張してきたが、論告で検察側は「部下に責任を転嫁しようとしており、反省の情は皆無である」「堀江被告は平然とウソを並び立てており、同被告の証言が信用できないことは明白だ」と非難した。

 検察側が論告を朗読している最中、堀江被告は顔を紅潮させていた。

 事件では、堀江被告ら計7人と法人2社が起訴された。すでに検察側はLD元取締役の宮内亮治被告に懲役2年6月、ライブドアファイナンス元社長の中村長也、ライブドアマーケティング(LDM)元社長の岡本文人、元代表取締役の熊谷史人の3被告にはいずれも懲役1年6月を求刑。会計士の2被告にも1年6月、法人としてのライブドアには罰金3億円、LDMには同5000万円を求刑している。

 ライブドアは同日午前10時から千葉市の幕張メッセで定時株主総会を開催している。【了】

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