「タイ皇太子病院基金」サイト(画像)
 NECは4日、同社が受注した、タイ北部のチェーンコーン(Chiang Khong)にある病院向けのWiMAXシステムが稼働開始したことを発表した。
 
 このシステムは2008年8月、タイ国内で20以上の病院を運営するタイ皇太子病院基金「Crown Prince Hospital Foundation」より受注したもの。タイでは、ブロードバンド通信インフラの普及が進むとともに、WiMAXを活用したワイヤレスブロードバンドインフラへの期待が高まっており、2008年1月には、大手通信事業者を含む12社にWiMAXのトライアル・ライセンスが交付された。一方、大規模サービスとは別に、限られた地域や用途に限定して、WiMAXを活用する動きも出てきており、今回稼働を開始したNECの病院向けWiMAXもその一例となる。

 同サービスでは、チェーンコーンの病院を拠点に、最大5km離れた周辺診療所3か所の間のワイヤレスブロードバンド通信環境をWiMAXで構築し、従来のアナログ固定電話を中心とした通信手段から新しくテレビ電話やビデオなどを用いた遠隔医療を実現した。これにより患者は、病院に行かなくても近くの診療所で質の高い診察を受けることができるようになるという。また医師側は、データや写真などの大容量データを高速伝送ですることで日常医療の効率を上げることができる。

 現在、隣国ラオスの病院とも接続が検討されており、国境をまたがった医療ネットワークが期待されている。Crown Prince Hospital Foundationでは、傘下の他の病院にもWiMAXの活用を検討しているとのこと。

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