今週のお役立ち情報
冬休み前の動物達(上)〜秋田市大森山動物園ーミルヴェ
2006年12月17日08時11分 / 提供:PJ
【PJ 2006年12月17日】−
冬になり雪が降る地域では、冬期間のみ閉鎖される道路や施設などがいくつかある。秋田に唯一ある動物園「秋田市大森山動物園ーミルヴェ」も、冬期間(12月〜3月中旬頃まで)閉鎖される施設の一つである。
今年の開園最終日(11/30)目前の秋晴れに恵まれた11月下旬、筆者も久しぶりに足を運んでみた。
冬期間閉鎖直前に行われるイベント「さよなら感謝祭」の前日だった所為もあってか休日の割に人出は少なかったのだが、園内は翌日のイベントへ向けての準備で慌ただしい空気に包まれていた。
■アフリカ象の花子
さて、「秋田市大森山動物園ーミルヴェ」といえば10月にアフリカゾウの花子の鼻先がちぎれてしまったというニュースがあったのをご存じだろうか。鼻先がちぎれてから1ケ月半強。花子は今どうしているのだろう。
象舎に足を運んだところ、花子(雌)ともう一頭のだいすけ(雄)が仲良くお尻をくっつけ合って立っているのが確認できた。この行動について動物園の見解を伺ったところ、花子が積極的に雄に交尾を促している時だったのではないだろうかということであった。その見解に至る証拠として、粘液が多量に地面に落ちていたのを担当の方が確認していたのだそうだ(※)。
鼻先を切断したのは非常に悲しい出来事ではあったが、どうやら、のんびりしている雄に繁殖行動を促すことができるほど元気になったようだ。だいすけと並ぶと明らかに鼻の長さが短く鼻先も痛々しい状態なのが気になるが、ちぎれた先端は腫れや化膿もなく、壊死組織が脱落したことできれいになってきているそうなので、あとは時間の経過により切断面の表面が上皮で覆われるのを待つだけだという。外科的な治療は現段階では考えてはいないとのことなので、今後の経過を静かに見守っていきたい。
※おしりを向けているからといって必ずしも発情とは限りません。ゾウの発情は周期的にきており、ゾウの行動を常に観察していなければならないため一般の方には発情かどうかはという判断はなかなか難しいとのことです。
■目が腫れたマナヅル
正面ゲートに近いマナヅル舎にも右目が腫れ上がった痛々しい姿の鶴が1羽いる。
こちらは数年前からこのような状況になっており、発見した際に治療を施したものの改善されなかったという。残る方法としては眼球の全摘出が考えられたが、処置後のことを考えると現状維持のほうが良いのではないかという判断になり、今に至るのだそうだ。
倍以上に腫れ上がった右目は確かに痛々しいのだが、活発に動き回っているところをみると当時の判断は正しかったのではないかと思われる。確かに、とことんまで治療を施すことが常に良い結果をもたらすとも限らない。元気に活動し羽をつくろっている姿は、右目の腫れなど気になってはいない様子に見えた。
■子ライオン元気に登場
正面ゲートから道なりに奥に進んだところには、平成15年の30周年記念を期にリニューアルされた猛獣舎「王者の森」がある。
ライオンやトラをガラス越しに正面から見ることができたり展望台の上からオオカミやユキヒョウを見下ろすことが出来るなど、以前と較べて様々な角度から猛獣を楽しむことが出来るようになり賑わいを見せているが、この春ここで21年ぶりというライオンの赤ちゃん3頭が誕生した。しかし、誕生後少しして母ライオンが亡くなってしまい、父ライオンとの顔合わせができないままになってしまった子ライオンたちは、今現在父ライオンと入れ替え制で展示する形を取っている。
母が子を父に紹介して初めて家族と認めるライオンの世界では、紹介する前に母ライオンが亡くなってしまうと、例えわが子であっても子が父に家族と認めてもらうことは非常に難しいのだそうだ。この日も父ライオンの食事が終了した後に子ライオンのお披露目があり、元気な3頭の姿を見ることができた。しかし、子ライオンを見ようと夢中になるあまりフェンス周辺の植栽を踏み荒らしてまで押し寄せた、家族連れやカメラを持った大人の姿は非常に残念に感じた。
確かに、どんな動物でも「赤ちゃん」となると特別に注目を浴びてしまうのは理解できるのだが、フェンス周辺の植栽も一つの「命」であり、動物園の職員の方々が手入れをしているものもあるかもしれない。大人はたかが植物と思わず、一緒にいる子供たちの手本となれるよう施設内の様々なものに心を配って行動する心を持つべきであろう。【つづく】
■関連情報
・秋田市大森山動物園ーミルヴェ
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 北島 要子【 秋田県 】
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今年の開園最終日(11/30)目前の秋晴れに恵まれた11月下旬、筆者も久しぶりに足を運んでみた。
冬期間閉鎖直前に行われるイベント「さよなら感謝祭」の前日だった所為もあってか休日の割に人出は少なかったのだが、園内は翌日のイベントへ向けての準備で慌ただしい空気に包まれていた。
■アフリカ象の花子
さて、「秋田市大森山動物園ーミルヴェ」といえば10月にアフリカゾウの花子の鼻先がちぎれてしまったというニュースがあったのをご存じだろうか。鼻先がちぎれてから1ケ月半強。花子は今どうしているのだろう。
象舎に足を運んだところ、花子(雌)ともう一頭のだいすけ(雄)が仲良くお尻をくっつけ合って立っているのが確認できた。この行動について動物園の見解を伺ったところ、花子が積極的に雄に交尾を促している時だったのではないだろうかということであった。その見解に至る証拠として、粘液が多量に地面に落ちていたのを担当の方が確認していたのだそうだ(※)。
鼻先を切断したのは非常に悲しい出来事ではあったが、どうやら、のんびりしている雄に繁殖行動を促すことができるほど元気になったようだ。だいすけと並ぶと明らかに鼻の長さが短く鼻先も痛々しい状態なのが気になるが、ちぎれた先端は腫れや化膿もなく、壊死組織が脱落したことできれいになってきているそうなので、あとは時間の経過により切断面の表面が上皮で覆われるのを待つだけだという。外科的な治療は現段階では考えてはいないとのことなので、今後の経過を静かに見守っていきたい。
※おしりを向けているからといって必ずしも発情とは限りません。ゾウの発情は周期的にきており、ゾウの行動を常に観察していなければならないため一般の方には発情かどうかはという判断はなかなか難しいとのことです。
■目が腫れたマナヅル
正面ゲートに近いマナヅル舎にも右目が腫れ上がった痛々しい姿の鶴が1羽いる。
こちらは数年前からこのような状況になっており、発見した際に治療を施したものの改善されなかったという。残る方法としては眼球の全摘出が考えられたが、処置後のことを考えると現状維持のほうが良いのではないかという判断になり、今に至るのだそうだ。
倍以上に腫れ上がった右目は確かに痛々しいのだが、活発に動き回っているところをみると当時の判断は正しかったのではないかと思われる。確かに、とことんまで治療を施すことが常に良い結果をもたらすとも限らない。元気に活動し羽をつくろっている姿は、右目の腫れなど気になってはいない様子に見えた。
■子ライオン元気に登場
正面ゲートから道なりに奥に進んだところには、平成15年の30周年記念を期にリニューアルされた猛獣舎「王者の森」がある。
ライオンやトラをガラス越しに正面から見ることができたり展望台の上からオオカミやユキヒョウを見下ろすことが出来るなど、以前と較べて様々な角度から猛獣を楽しむことが出来るようになり賑わいを見せているが、この春ここで21年ぶりというライオンの赤ちゃん3頭が誕生した。しかし、誕生後少しして母ライオンが亡くなってしまい、父ライオンとの顔合わせができないままになってしまった子ライオンたちは、今現在父ライオンと入れ替え制で展示する形を取っている。
母が子を父に紹介して初めて家族と認めるライオンの世界では、紹介する前に母ライオンが亡くなってしまうと、例えわが子であっても子が父に家族と認めてもらうことは非常に難しいのだそうだ。この日も父ライオンの食事が終了した後に子ライオンのお披露目があり、元気な3頭の姿を見ることができた。しかし、子ライオンを見ようと夢中になるあまりフェンス周辺の植栽を踏み荒らしてまで押し寄せた、家族連れやカメラを持った大人の姿は非常に残念に感じた。
確かに、どんな動物でも「赤ちゃん」となると特別に注目を浴びてしまうのは理解できるのだが、フェンス周辺の植栽も一つの「命」であり、動物園の職員の方々が手入れをしているものもあるかもしれない。大人はたかが植物と思わず、一緒にいる子供たちの手本となれるよう施設内の様々なものに心を配って行動する心を持つべきであろう。【つづく】
■関連情報
・秋田市大森山動物園ーミルヴェ
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