携帯電話上での表示画面サンプル
 KDDI研究所は12日、字幕つき地デジ放送番組のデータから、紙芝居風の軽量コンテンツを自動生成する技術をあらたに開発したことを発表した。

 今回開発された技術は、地デジ番組の字幕(クローズドキャプション)とその内容に沿うTV画面を次々と表示するものとなる。これにより、HDレコーダや、地デジ放送が受信可能なケーブルテレビやIPネットワーク接続用のセットトップボックス(STB)で録画したニュースやバラエティ番組を、携帯電話に持ち出し、外出先の空き時間に楽しむことができるようになるという。放送で受信した字幕データも、KDDI研究所の文節境界検出技術により加工し、読みやすい長さに整形されて表示する。

 生放送の番組では、通常、字幕は放送局においてアナウンサーなどの発言をオペレータが聞き取りを行って、端末で手入力を行うことで生成しているため、受信側で見た場合、画像が表示されてから対応する字幕が表示されるまで、8〜25秒程度の遅れが生じる。これに対して、紙芝居風コンテンツの生成においては、ナレーションなどの音声を自動認識し、その結果と字幕内容とのマッチングを行うことで、字幕表示のタイミング遅延を0.2秒以下に押さえることに成功した。

 また、画像中の色分布の複雑さに影響を受けにくい独自の代表画像抽出技術により、各字幕に適切に対応する代表的な静止画像の選択と表示を実現した。字幕と画像を組にして眺め、ページを次々とめくりながら番組を視聴するため、読み進める速さも自在にコントロール可能。たとえば30分間のニュース番組の初めから終わりまでをおよそ10分程度で視聴することが可能となる見込みで、30分間のニュース番組で600KB程度、1時間ドラマで1.2〜1.5MB程度とデータサイズも小さくできる。この画像抽出技術では、信号処理アルゴリズムに独自の低負荷化技術を適用しているため、STBや携帯電話など小型装置でも短時間でコンテンツ生成が行えるなど、高い実用性も実現したという。

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