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「紙無しトイレ」あなたは使える?

2006年12月12日13時47分 / 提供:PJ

pj
「紙無しトイレ」あなたは使える?
バングラデシュのホテルのトイレ。2004年8月3日(撮影:山本宏樹)
私はアジアを旅するのが好きだ。バングラデシュ、カンボジア、タイに行った。これからフィリピン、ベトナム旅行の計画もある。そこでいつも感じるのは「観光客」と「現地の人」の間の大きな距離だった。多くの場合「観光客」は現地の生活からかけ離れた豪華な生活をする。たしかにそれはそれで楽しいだろう。ただ、現地の人と同じスタイル、これこそが旅を楽しむ秘訣ではないかと思う。

 観光客が泊まるホテルには、私たちになじみ深い「普通のトイレ」がある。日本人にはこれがありがたくて、一番落ち着く。けれども、異国文化に触れるため「旅行」しているのにこれでは面白くないとは思わないか。「トイレ」というひとつの文化について考えても、日本とは一味も二味も違う。

 たとえばバングラデシュ。彼らは基本的にトイレットペーパーを使わない。写真のトイレは端に小さな赤い色の桶があるのがわかる。この桶の上には蛇口がついている。そして、桶の中には少しの水がたまっている。排泄後、その桶の中の水と左手を使って「きれいに」するのだ。そして、彼らは左手を「不浄の手」と呼び、食事も、握手も、物を渡すときも、子供の頭を撫でるときも決して使わない。左手を使うことは、失礼なのだ。

 「水の国」バングラデシュのフェリーのトイレは、非常に簡単な作り。トイレの穴から川の水面が見える。排泄物はそのまま川に流される。

 トイレットペーパーも時にはみかける。それは水には溶けないのでトイレに流さず、近くにあるそれ用のゴミ箱を使う(写真の緑色のゴミ箱)。ただし、このゴミ箱とトイレットペーパー、あるのは殆どの場合ホテルだけだ。普通の民家は水桶しか用意されてない。

 タンガイルという田舎町の民家に泊まったとき、トイレの場所を家主に尋ねた。「ここから3キロ歩いた先だ」。何も知らない私はそれを信じてしまったが冗談だった。実は歩いて1分。ただし、家の外にあって共同トイレ。ゴムぞうりを履いて、井戸で水をくんで、灯りのないトイレに入り、用を足す。真っ暗で何も見えないが何とかなるものだ。

 「汚いなあ」。読者はそう思うかもしれない。だが、そうしなければ知ることのできないことも沢山ある。少なくとも、「同じ生活をする」ということは、その国の文化を知りたいと思う旅行者には、最高の方法ではないだろうか。【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 山本 宏樹

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