オカムラとOKIのコラボレーション。ロボットメカを応用したイス
 4日、岡村製作所とOKIが、「母親に抱きかかえられるような座り心地」をコンセプトに新しいイスのコンセプトモデルを発表した。

 新コンセプトのイスは「Leopard(レオパード)」と呼び、OKIのメカトロニクス技術を岡村製作所のオフィス家具の製作ノウハウを取り入れることで実現したものだ。背もたれは高機能チェアに多く採用されているメッシュ構造の素材を用い、フレームはカーボンモノコックとなっている。外観の一番の特徴は、座る部分、座面が前方に傾斜しており、イス全体を側面から見ると人が中腰になってひざを曲げたような形状になっている。座面と背もたれが人の動きにあわせて座る体勢にフィットする。

 OKIは2005年6月に「ロボットレッグ」という技術を発表している。ロボットレッグは、人間の大腿から足首、足の部分の骨格や筋肉の動きを再現でき、人間のようなジャンプや着地をバランスよく行うことができる。この動きをイスの座面や背もたれの動きの制御に応用したものが「Leopard」ということになる。Leopardの座面は人間の足でいえば大腿部分に相当する。背もたれの角度調整は股関節の動きを利用する。ひざから足首にかけてがイスの足とベースの部分となる。

 OKIによれば、最初の試作はロボットレッグの動きやメカニズムをイスに応用することから始まり、3番目の試作品から小型化、軽量化など商品化へ向けた改良を重ね、5つの試作段階を経て、コンセプトモデルとしてはいちおうの完成を見たとのことだ。今後は市販に向けてさらなる改良を加え2009年5月末には実際の商品化につなげたいとしている。商品化の主な課題は、カーボンフレームのコスト、カーボン以外の素材の活用、対応荷重(現在は55kg〜60kg)の制限幅の拡大などだそうだ。最初の商品化は、オフィスチェアーというより、会議室やパブリックスペースでの用途を考えている。

 ロボットレッグはコンピュータによってアクティブ制御されるが、Leopardは完全パッシブ制御だ。今回開発した機構やダンパーなど以外、電子機器などは搭載されない。したがって電源も不要だ。機構に一部オイルを使っているそうだが、基本的にはメンテナンスフリーで設計されている。今後オフィスチェアへの応用を考えるとアクティブ制御はともかく、ACコードレスは必須だろう。なお、記者がLeopardを体験したところ、座り心地は「いい」とか「わるい」という表現ではしっくりこない。「自然」というひと言につきるだろう。くつろごうと思えばくつろげるのだが、体重を無理にかけてリクライニングさせる必要はなく、また、スプリングによる反発もなくまさに「自然」だ。

 両社によれば、具体的な発表はできないが今後も異業種コラボレーションを進めたいとのことなので、ネットワークやコンピュータ内蔵のインテリジェントデスクや業務端末を組み込んだ形でコーディネートされたオフィス什器、店舗設備などの展開も期待したい。

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