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昨今の事象に思う。「希望」は、もうないのだろうか?

【PJ 2006年11月18日】− もう、この国は狂っているとしかいえない。それは、政治の分野では、国家レベルも地方レベルも変わりなく自分のことしか考えないことばかりだ。ところで、どうして日本で「ボジョレーヌーヴォー」の解禁だと言って大騒ぎしなくてならないのか。フランスワインの新酒より、日本酒の新酒の方が、どれだけおいしいことか。日本は既に食糧自給率が30%にまで落ち込んでいる。この状態で、もし戦争でも始まり、海外からの輸入が止まったとしたらどうなるのか?本当に心配になってしまう。

 「核論議」も大切かも知れないが、日本へのロジスティックが有事に完全に確保できるのだろうか?日本人は、この部分が非常に苦手であり、現地調達とか、何とかなるで戦線を拡大し、結局なんともならなくなったのが、先の大戦であることを忘れてしまっているのだろうか。それとも、核爆弾やロケットだけが戦争とでも思っているのだろうか。

 食糧自給率30%は、異常な数字である。せめて50%は国内での自給ができないと、非常に危険なことになる。先ずは、食糧自給率を上げるため、日本の農家の再生を図らねばならない。団塊世代のリタイヤ組の大量投下もできるのでは。

 「児孫の為に美田を買わず」。西郷隆盛が作った漢詩の一句である。今の親は、ほとんどが子孫に財産を残すことをその目的としている。しかし、そのことが為になっていないことは、多くの実例がある。それは、政治家の世襲、企業家の世襲等々だ。実力があっても、財力や閨閥でないため、その力が発揮されないことがあまりにも多過ぎる。あきらめの心境に多くの国民があるのではないだろうか?努力をしても先は見えているのだから。結果としてすべてが無駄になるのだ。

 教育改革の目玉のひとつは、「競争原理の導入」があるという。競争には、公平さがなければ競争にはならない。始めから、お金と権力を握ったもののみ独り勝ちでは、競争など生まれない。

 「裏ポーク」で脱税問題が露呈してきた。安い輸入豚に対し国内産を守るために設定された基準価格との差額が関税対象となるのを、伝票操作により輸入価格を上げ、関税額を下げたのが実状であろうが、それにより、国内の豚肉加工品等の価格が上がるという。常に、被害は消費者(末端)へのしわ寄せである。全てが、構造的な問題となのだ。食糧自給率を上げようとしても、産業として成立しなければ無理である。保護政策をどこまでとれるか。国際競争力をもてる産業として育成できるか等の問題も発生する。

 国家として、その大計を明らかにすべき時に来ている。国際情勢もいよいよ難しさを増している。北朝鮮問題も簡単に解決できるものではない。教育基本法は、衆議院を通過した。安倍政権の第一のハードルはクリアされるのだろう。しかし、「我が国と郷土を愛する態度」を養うべき子供は荒廃し、「お金と権力」のみが優先してしまう状態や、「弱いもの」へのしわ寄せばかりが目立つ政治では、国民は、真に国家を愛すことなどなく、無関心ばかりになることを、権力をもつ人は、理解しておくべきことであろう。逆に、権力者にとっては、その方が好都合なのかもしれない。

 「美田」を残さなかった西郷隆盛は、1877年9月24日、鹿児島、城山で自刃した。しかし、明治天皇の温情、維新の元勲らの意志により、その子孫は厚遇され、結果として「美田」を残した。世の中の常を見る事実である。【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 鈴木 修司【 愛知県 】
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