左からイラストレーターの上大岡トメさん、若林正俊環境相、料理研究家の安井レイコさん、フリーキャスターの中嶋美年子さん。31日、東京都千代田区の環境省大臣室で。(撮影:佐藤学)

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「ウォームビズ」の取り組みを「オフィス」から「家」の中に広げようと、環境省は31日、2006年の冬の取り組みの愛称「うちエコ!」を発表した。「ウォームビズ」の2年目を迎える今年の取り組みは、期間を11月1日から3月31日に定め、各家庭に衣食住を通して二酸化炭素(CO2)削減の協力を求めていく。

 同省によると、日本の家から出るCO2は15年間に37.4%も増えたという。家庭からのCO2排出量を少しでも減少してもらおうと「うちエコ!」と名づけた。家庭から排出されるCO2の内訳は、エアコンや照明などに使用される「電力」が全体の約6割を占める。買い替え時に省エネ製品を選んだり、電化製品を使用しない時はコンセントを外すことなどによって、CO2排出削減に貢献して欲しいという。

 東京・霞ヶ関の同省で行われた記者会見に同席したエッセイストであり料理研究家の安井レイコさんは「冬においしいごぼう、レンコン、大根などは身体を内側から温めます」と、彼女の今年の「うちエコ!」を紹介。地球の温暖化は心配だけど毎日の生活に忙しいというイラストレーターの上大岡トメさんは「大きい変化は小さい変化からです。気負わず、できることから始めましょう」とあいさつした。

 「うちエコ!」のロゴに使われているオレンジ色と同色のネクタイをつけ、早くもカーディガンを着こんだ若林正俊環境相は「私はどちらかというと暑がりな方ですが、寒い冬には焼酎やウイスキーのお湯割りで温まります」と冗談を言って会場を笑わせた。【了】