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必修漏れ高校校長の、処分はどうするのか

【PJ 2006年10月27日】− 26日の昼間、テレビニュースで、塩崎官房長官が9道県61校、NHKの調べで、12道県で60校以上の高校で、卒業に必要な科目の主に世界史が必修になっていなかった。このまま行けば、その生徒は卒業できない、と報道した。主に県立高校だが、私学にもあったようだ。

 26日の新聞報道では、対象の高校は東北、北陸地方が多いように見える。塩崎長官は、文科省の調査が出てこないと分からないがと言っていた。そのとき、前にも同じような話があったような気がした。そうだ、厚労省の社会保険庁虚偽申請の話だと思い出した。あれも、初めは11万件と言っていたのが、結局約3倍の33万件にふくらんで、1700人以上の処分があった。

 関東各都県、大阪、福岡などの大都市圏では上がってきていないようだが、受験のため時間を作りたかったという言い訳を聞くと、大都市圏だけがその埒外にあるのはおかしいかも知れない。確か高校の数は全国で5000校ぐらいだったと記憶している。文科省の調査がもし、厚労省の調査のように、間違いや、意図的な都合による報告ミスを何回も繰り返すようなことになると、文科省のガバナビリティーが問題になる。調査に時間がかかっても、一度にはっきりとした調査結果を出してもらいたい。

 各校長は、学校管理者として、教育指導要領の前に、教育基本法の前文を知らないはずがないだろう。昭和22年制定の基本法には「〜民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきものである。 われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない。〜」とある。世界の平和と、人類の福祉には、世界の歴史の勉強は欠かせないはずだ。細かいことは抜きにしても、大筋の勉強をしているかいないかは、考え方に大きな違い生むだろう。

 対象になってしまった高校生には、気の毒だが、全校生徒の前で、陳謝する校長先生を、まさに「反面教師」として、許してやっていただきたい。また、安倍首相は、「各学校は、緊張感を持って当たってもらいたい」と記者団に述べたそうだが、文科省や、学校長への責任をどう考えるのか、何もおとがめなしでは、生徒のためにもならない。

 対象の校長も、まさか、教育基本法改正の先取りで、世界観を持つために必要な第一歩となる世界史の履修をしなくて良い、と思ったわけではあるまい。【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 安居院 文男【 東京都 】
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