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ニューヨークの日本食レストラン事情

2006年10月26日07時00分 / 提供:PJ

pj
ニューヨークの日本食レストラン事情
紅葉の始まったニューヨーク。「ザ・キタノ・ニューヨーク」2階の窓から。(撮影:工藤明子)
ニューヨークで疲れると美味しいお茶を飲んでホッと一息つきたくなる。ステーキでは食欲が出ない、あっさりした和食が食べたいと思ってくる。やさしい笑顔の日本人スタッフがいればもっといい。それがここでみんな手に入るのだ。パーク・アベニューの38丁目にあるそのホテルの名は「ザ・キタノ・ニューヨーク」。1973年開業というからツインタワーの完成と同じ年。

 ニューヨークに住んでいる頃からキタノホテルの噂は聞いていたが、ヴィレッジ、チェルシー、ロウア−・イーストサイド、アッッパーウェスト、イースト、ミッドタウンと引越しした私も、パーク・アベニュー近辺には住んだ事がない。というので1度も訪れた事がなかったのになぜ今回立ち寄ったかというと、長年の友人が「ニューヨークで本当の和食を食べられるのはここだけだよ」と常々言っていたのがこのホテルの地下にある「白梅」。一歩「白梅」に入ると、そこはもう日本。築地か新橋の料亭といった雰囲気でニューヨークの喧騒をひととき忘れる。


 懐石料理を中心に、お寿司や一品料理も豊富で、絶品ゴマ豆腐には感嘆した。渡米当初、「日本料理は高い」と聞かされていたので1年ほどは和食店の前は素通りだった。いや、立ち止まって店の前に張り出しているメニューは眺めた事がある。天ぷら定食660と書かれたのを見て、(660ドルか、やっぱり高い…)とため息をついた。それは6ドル60セントという意味なのだが、一時的に金銭感覚がおかしくなる話はよく聞いた。ポストカード1枚を「Twenty-five」と言われて25ドル払った日本人がいる。

 その当時にタイムスリップして、このごま豆腐を当時の自分に食べさせられたらどんなに感激しただろうか。当時は大葉も、春菊も、山芋も日本の細くて繊細な味のきゅうりもなかったのだ。お寿司は「白梅」の一番の得意料理ではないにしろ、だし巻きタマゴに下味のしっかりしたえび、日本から輸入した穴子など、近頃ニューヨークで流行りのフュージョン寿司などではなく、日本のお寿司そのものだった。そしてほうじ茶の美味しかった事。週代わりのランチが24ドルとお値打ち。これからの季節に嬉しい鍋焼きうどんという裏メニューもあるそうだ。

 そして、USオープンで優勝したばかりのマリア・シャラポワファンの方、彼女のニューヨークの常宿はここなのです。今回も4週間ほど滞在したそうです。ここを選んだ最大の理由は「白梅」の日本食が気に入っているから。なかなかですね、シャラポワさん。

 お寿司情報を追加すれば、41丁目の5番街とマディソン街の間の「リトルジャパン・タウン」 に日本でもお馴染みの「ちよだ鮨」がオープンしている。店頭では握り寿司の入った日本的な寿司弁当を7ドル程度で販売しているし、奥のレストランでは経験豊かな日本人の板前さんが、日本人の好みに合わせたお寿司を握ってくれる。昼は行列ができるそうなので、(今日は諦めよう)と思った方は隣の「ZAIYA」で6ドルのお弁当を買っても外れはない。【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 工藤 明子

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