インテリアフェスティバルMIST=東京目黒(下)
2006年10月13日09時27分 / 提供:PJ
インテリアフェスティバルMIST=東京目黒(中)からのつづき。驚くような店とは、GALLERY219から、3,4軒先にあった。一見なんだか汚い材木が店先においてある小さな店だった。通り過ぎたのだが、何か気になって、引き返した。よく見ると、材木に見えたのは、確かに木ではあるが、しわだらけと言うか、でこぼこだらけの古材と言った感じの、大きな木が沢山立てかけてあったのだ。奥をのぞくと、材木の陰から人の姿が見えた。思い切って、コンニチは、と声をかけながら入った。
代表は、奄美大島出身のインターナショナル
店の名前は、D−my−Dという。はじめのDは、左右反対になっているが、活字がないので、Dと書いておく。人影は、代表の上川琢磨さん。5年ほど前に、日本で初めてのタイの流木、埋もれ木などの古木を商売にした人だ。古木もすごいが、上川さんの経歴も結構すごい。生まれは、1947年(昭和22年)、奄美大島の生まれだ。20歳で東京に出てきて、ホテルのウェイターを振り出しに、いろいろな職業を経験し、アメリカに10年、カナダに10年いて、財をなした。「1ドルが360円でしたから、日本の給料が2万8000円の時、アメリカでは、月に、800ドル、29万円ぐらい。ニューヨーク、ワシントンDC、テキサス、ロスと、渡り歩いて、ワイン代に、何百万も使ったりして、おかげで、ソムリエの資格も取れましたよ」。
アールデコが、タイの古木に引きつけられて
カナダのあと、友人のすすめで、日本には帰らないつもりで、タイに行った。「タイほど良いところはありません。物価は安いし、人柄は良いし。そのうち、タイに住み着こう」と言うほど、タイに惚れ込んでいた。バンコクのタトゥーチャマーケットという木の市場で、古い板が出されていたが、誰も買う人がいない。それを見て、その板に引き込まれたのが始まりだという。タイ語で、アンティークのことを「ギラン」と言う。もともと、アンティークが好きだった、それも、1900年から1930年代のアールデコが好きだった。
誰も買わない古木をバンコクで買いあさった
「誰も買わない古木を何百本も買い、倉庫にため込んで、日本にコンテナで送り、千葉の倉庫に一杯ためました」。最近は、アメリカ、フランス、スペイン、イギリスなどから、バンコクにバイヤーが来るが、いい木は少なくなって、高くなってしまったそうだ。日本では初めは、千葉の八千代台で店を開いたが、目黒のこのあたりに、家具や、インテリアの店が多いというので、通いで、千葉から来ているのだそうだ。
木と対話して何百万と買う人
「タイでも古木は知られていなかったのですから、多分、日本でタイの古木を扱った商売は、私が初めてだと思います。日本に帰ってきたのも、タイの古木の良さを、日本で広めたかったからです」「小さな古木は、4、5万円ぐらいから、1本何十万という木もある。何日も、通い詰めて、木と対話して、何百万と買って行かれる人もいます」。大きな物は、ホテルや、レストランなどの飾り付けとして売れるという。バーや、レストランのインテリアになった古木の写真を見せてくれた。
メコン川に埋もれた木
古い木は、メコン川に埋もれていた物が多い。川の流れや、雨に浸食されて、柔らかいところが削られ、固いところだけがしわのように残っている木は、とても価値があるようには見えないが、見る人が見れば、ものすごく魅力的で、癒される物らしい。
クーデタは、全く心配なかった
タイのクーデターについてきいてみると、「あそこは、王様の国ですから、クーデターと言っても、心配いらないですよ。中国系のタクシン首相が、シンガポールに株を売ったりして、評判が悪くなっただけです。国民に人気があるのは、九世の王様です。一番人気があるのが、ラマハーと言われる、五世の王様です。この人は、リンカーンと親交があったりして、奴隷解放をしたことで知られています」。ラマハーの写真が奥に飾ってあった。
インテリアになると、古木に威厳が
この調子で、延々と話し込んでしまった。まだまだ、いろいろな話があったが、最後に、近くの隠れ家的バーを教えてもらって、そこにある古木のインテリアを見に行った。すると、店にあった古木や、写真とは全く違った。高級感と、威厳のあるたたずまいが、古木には感じられた。この古木を、バンコクで、一目見て気に入ったという上川さんの眼力は、アメリカ、カナダで遊びに投資した何十年かで鍛えられた物だろうと納得した。
MIST(ミスト)は、Mysterious(ミステリアス)
MISTフェスティバルの取材と言っても、MIST関係は結局、「Karf」1軒しか見られなかった。分かったことは、目黒通り沿いに家具インテリアの店が集まるようになって、10年と経っていないが、店が集まって、人が集まる。すると、ますます、同じ業種の店が集まってくるということだ。PJは、ほんの入り口で、不思議な店に出会ってしまった。フェスティバルは15日で終わるが、この通りに沿って歩けば、思わぬ不思議は、まだまだありそうだ。MIST(ミスト)は、Mysterious(ミステリアス)でもある。秋の散策にいかがだろうか。【了】
■関連情報
D−my−D 電話09−884−3533 午前10時から午後8時まで 休日水曜日
e-mail:takuma@d-my-d.com
http://www.d-my-d.com
PJニュース.net
代表は、奄美大島出身のインターナショナル
店の名前は、D−my−Dという。はじめのDは、左右反対になっているが、活字がないので、Dと書いておく。人影は、代表の上川琢磨さん。5年ほど前に、日本で初めてのタイの流木、埋もれ木などの古木を商売にした人だ。古木もすごいが、上川さんの経歴も結構すごい。生まれは、1947年(昭和22年)、奄美大島の生まれだ。20歳で東京に出てきて、ホテルのウェイターを振り出しに、いろいろな職業を経験し、アメリカに10年、カナダに10年いて、財をなした。「1ドルが360円でしたから、日本の給料が2万8000円の時、アメリカでは、月に、800ドル、29万円ぐらい。ニューヨーク、ワシントンDC、テキサス、ロスと、渡り歩いて、ワイン代に、何百万も使ったりして、おかげで、ソムリエの資格も取れましたよ」。
アールデコが、タイの古木に引きつけられて
カナダのあと、友人のすすめで、日本には帰らないつもりで、タイに行った。「タイほど良いところはありません。物価は安いし、人柄は良いし。そのうち、タイに住み着こう」と言うほど、タイに惚れ込んでいた。バンコクのタトゥーチャマーケットという木の市場で、古い板が出されていたが、誰も買う人がいない。それを見て、その板に引き込まれたのが始まりだという。タイ語で、アンティークのことを「ギラン」と言う。もともと、アンティークが好きだった、それも、1900年から1930年代のアールデコが好きだった。
誰も買わない古木をバンコクで買いあさった
「誰も買わない古木を何百本も買い、倉庫にため込んで、日本にコンテナで送り、千葉の倉庫に一杯ためました」。最近は、アメリカ、フランス、スペイン、イギリスなどから、バンコクにバイヤーが来るが、いい木は少なくなって、高くなってしまったそうだ。日本では初めは、千葉の八千代台で店を開いたが、目黒のこのあたりに、家具や、インテリアの店が多いというので、通いで、千葉から来ているのだそうだ。
木と対話して何百万と買う人
「タイでも古木は知られていなかったのですから、多分、日本でタイの古木を扱った商売は、私が初めてだと思います。日本に帰ってきたのも、タイの古木の良さを、日本で広めたかったからです」「小さな古木は、4、5万円ぐらいから、1本何十万という木もある。何日も、通い詰めて、木と対話して、何百万と買って行かれる人もいます」。大きな物は、ホテルや、レストランなどの飾り付けとして売れるという。バーや、レストランのインテリアになった古木の写真を見せてくれた。
メコン川に埋もれた木
古い木は、メコン川に埋もれていた物が多い。川の流れや、雨に浸食されて、柔らかいところが削られ、固いところだけがしわのように残っている木は、とても価値があるようには見えないが、見る人が見れば、ものすごく魅力的で、癒される物らしい。
クーデタは、全く心配なかった
タイのクーデターについてきいてみると、「あそこは、王様の国ですから、クーデターと言っても、心配いらないですよ。中国系のタクシン首相が、シンガポールに株を売ったりして、評判が悪くなっただけです。国民に人気があるのは、九世の王様です。一番人気があるのが、ラマハーと言われる、五世の王様です。この人は、リンカーンと親交があったりして、奴隷解放をしたことで知られています」。ラマハーの写真が奥に飾ってあった。
インテリアになると、古木に威厳が
この調子で、延々と話し込んでしまった。まだまだ、いろいろな話があったが、最後に、近くの隠れ家的バーを教えてもらって、そこにある古木のインテリアを見に行った。すると、店にあった古木や、写真とは全く違った。高級感と、威厳のあるたたずまいが、古木には感じられた。この古木を、バンコクで、一目見て気に入ったという上川さんの眼力は、アメリカ、カナダで遊びに投資した何十年かで鍛えられた物だろうと納得した。
MIST(ミスト)は、Mysterious(ミステリアス)
MISTフェスティバルの取材と言っても、MIST関係は結局、「Karf」1軒しか見られなかった。分かったことは、目黒通り沿いに家具インテリアの店が集まるようになって、10年と経っていないが、店が集まって、人が集まる。すると、ますます、同じ業種の店が集まってくるということだ。PJは、ほんの入り口で、不思議な店に出会ってしまった。フェスティバルは15日で終わるが、この通りに沿って歩けば、思わぬ不思議は、まだまだありそうだ。MIST(ミスト)は、Mysterious(ミステリアス)でもある。秋の散策にいかがだろうか。【了】
■関連情報
D−my−D 電話09−884−3533 午前10時から午後8時まで 休日水曜日
e-mail:takuma@d-my-d.com
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 安居院 文男
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