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「事件菌」を撒き散らす、メディア。

「事件菌」を撒き散らす、メディア。
Help me! Angel of nurse. (撮影:池野 徹)
【PJ 2006年10月13日】− 近頃起きている事件を聞くと、「えっ、またか」と言う事件が多いと思いませんか。普通は、そんな事件は簡単に起こりえないし、起こってはならぬものなのに、同じような事件が相次ぐ。この現象は一体何なのでしょうか。世界の流れだ、社会が悪い、政治が悪い、教育が悪い、昔は良かったけど、今の人はねと、これが現代の風潮なのだと、諦めるにしては、やり切れない世の中ではある。

 この事件現象はまるで、誰かが「事件菌」という名の病原菌を撒き散らした結果、培養され、直ぐ反応して増殖する伝染病ではないだろうか。そして、その「事件菌」を撒き散らしているのは、メディアではないだろうか。「事件菌」を「培養」しているのは、メディアではないだろうか。普通の、ノーマルな人は、病原菌に対して確かなワクチンを使っているはずだが、未使用の弱い人の心へ簡単に入り込む。強力病原菌が多量に流布されているため、すぐ病気になる人達が増えているのだ。その結果、伝染して、同じような事件を引き起こす。

 病原菌には、善玉菌と悪玉菌があるが、「事件菌」は悪玉菌の代表である。「殺人菌」は、質が悪い、親殺し菌、子殺し菌、幼児虐待殺し菌、拉致誘拐菌、婦女暴行菌、致死傷害菌、自殺菌、いじめ菌、万引き菌、痴漢菌、詐欺菌、証券取引法違反菌、耐震強度偽装菌、不倫菌、オレオレ菌、恐喝菌、麻薬菌、裏金賄賂菌、横領菌、競売菌、飲酒運転菌、銃剣等所持違反菌、情報漏洩菌、偽札菌、とまあ、あげたら切りのない黴菌、病原菌、「事件菌」がウヨウヨしているのだ。

 この、「事件菌」をメディアは、事件の起きる度に、事細かに、調べ上げ、詳しく、VTRをつかい、テロップを流し、大型ボードを使い、現場地図を示し、模型を添えて、小型カメラを駆使して、聡明な学者、評論家、無知な芸能人レポーターの解説を入れて説明し、報道する。そして、反芻の回数を重ね、同日同時に、集中して、フルメディア。特にテレビ、新聞、インターネットが「事件菌」なる病原菌を一般国民、視聴者へ、バラ撒いているのだ。

 抗体のない弱い視聴者は、直ぐ感染してしまう。例えば、広告コマーシャルを見れば解るだろう。認知度を上げるために、何度も、執拗に繰り返し、無差別に流す。「事件菌」もそれと同じ効果をもたらすのだ。

 「事件菌」で事件を起こしやすい状況を、メディアは、親切丁寧に教えて上げているのだ。そういう、連鎖菌、反応菌にかかった人達が、精神科、メンタルヘルス科の病院に、溢れている実態がある。目に見えない病気が、人を蝕んでいる。この不安で、不安定な人達を、野放しにしておいて良いのか。

 メディアは、「事件菌」を出す時に、もっと取扱注意をする必要がある。菌によっては、報道しないとか、ミニマムにするとか、大声を出さないとか、ケアフリーにしなくてはならない。何でも報道すればよいと言う事はないだろう。知らせる事が義務である、知る事が権利である、解りきった事だ。しかし、その相手は、感情のある、生きている人間なのだ。特に、この、「事件菌」という病原菌は、弱い人の心に突き刺さり、連鎖反応して行く事を、メディアは、気がつくべきだ。

 “キンキンキラキラ、メディアが喚く、キンキンキラキラ、人が沈む”。【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 池野 徹【 千葉県 】
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