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「書きたいことが書けない」mixiの限界

2006年10月13日06時24分 / 提供:PJ

pj
以前書いた「mixiに気を許しすぎてはいませんか」は、アクセス数の多い記事だった。読者の「インターネット経由での情報流出」に対する危機意識が数字となって現れたのだろう。

 トラックバック元やmixi検索などを使い、いくつかの読者からのフィードバックを確認した。「mixiだとなぜか気を許してしまう人が多いが、実名登録は危ない」「(参加者の層が)広がりすぎていて、ちょっと注意しなければならない」「(アタック25の件が)事実でなかったとしても、ちょっとした発言が大惨事を招く」。

 他にも「mixiは悪くないのに、イメージが悪くなりそうな記事だ」「(記事に書いてあることは)ネットをやっていれば誰でも知っている当然のリスクだ」など、反応は様々だ。最も多かったものとしては、mixiも使い方次第では、ある程度のリスクを負うことになるのだろうと再確認をする内容であった。

 日本最大のSNSに巨大化した“mixi”はときにテレビでも騒がれるようになり、皆周知の固有名詞となりつつある。しかし、今日「大きくなりすぎた」ことにより失ってしまったものがあるという話は、筆者の周りでもなんどか耳にすることがある。

「大きくなりすぎたSNS」は窮屈
 先日筆者の元にとあるSNSサイトを運営する会社から「こぢんまりしたSNSはどうだろうか」という内容の広告メールが送られてきた。「たしかに」と思う。これから「こぢんまりとしたコミュニティ」の必要性も出てくるだろうし、今までmixiがひとり勝ちしていたSNS業界にも、大きな変化が起きるかもしれない。

 フィードバックの中にも「mixiは良くも悪くも人が多すぎる」というような反応が多く見られた。まさにその通りで、実際にそう感じている読者も多いことだろう。では、巨大化したmixiは何を失ってしまったのだろうか。

 一部を除き多くが匿名ベースで、発展してきたblogと比べ、個人特定可能なコミュニティmixiではなかなか「愚痴」であるとか、そして「悩み」といった「普段表に出来ない『弱い自分』」を書きづらい、つまり「書きたいことが書けない」窮屈な環境になってきている。現実世界から離れ「いつもとは違う自分」を出すことが出来ていた仮想社会(=インターネット社会)が、現実世界の延長上に位置しようとしているのである。

 約7年間「インターネット」という仮想社会との付き合いのある筆者の中では、本来インターネットというものは、匿名であるが故に、現実の友だちには言えないような愚痴などを書いて発散させたり、悩み相談の出来る場、という認識が強かった。しかし今はそうではなくなっている。

 「mixiが2ちゃんねる化している」という意見もある。読者の多くは拡大しすぎるSNSの限界を強く感じているようだ。

 断っておくが、当オピニオンは決して一方的にmixiを非難しているわけではない。筆者自身mixiを毎日利用し、知人とのコミュニケーションに役立てているユーザのひとりである。mixiだけでなく、それを含む全てのインターネットコミュニティは、ひとつ間違うと大惨事に繋がるということを知っておく必要がある。そして、最も問題なのは利用者のモラルであったり、コンピューター・リテラシーであるというわけだ。【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 山本 宏樹

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