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亀田興毅・癌闘病少年の美談は人気回復に役立つのか?

【PJ 2006年10月13日】− もうご存知の方も多いとは思いますが、10月11日、亀田興毅選手が病気の少年とタイトル防衛の約束したというニュースが様々なメディアによって報道されていた。その少年はまだ小学校3年生であるにもかかわらず、胃癌を患い余命僅かだそうだ。しかし、亀田選手の試合を楽しみに頑張って生きているとの事である。

 これを私が素直に美談として受け止められなかった要因として、亀田選手の発言内容に、よく聞くとおかしな点がある事が挙げられる。「体の不自由な子がおってな。小1で、がんになって、いま小3なんやねん。もう無理と言われてるのに、おれの試合を見るために、がんばって生きてるんや。その子との約束を守りたいねん」。

 病気の少年が憧れのヒーローに対して言う分には理解できます。だが、これを亀田選手自身が言ってしまうのはどうなのでしょう、かなり不遜な物言いではないでしょうか。

 以下はこの少年が実在すると仮定して書きますが、小学校3年生の少年に、憧れのヒーローが「もう無理と言われてる」などと発言するのは如何なものだろうか。亀田選手が公にするくらいですから本人には当然、告知済みだとは思います。しかし公共のメディアを通じて絶望的な病状を聞かされるのは、やはり大きなショックであるはずです。もう少し配慮が必要であったと思います。

 8月2日以降すっかり低下した、亀田人気の回復に利用しようとした部分は、少なからずあるでしょう。亀田選手がこの少年に未だ会っていないにもかかわらず、この話をしだした事からも推測できます。

 この様な違和感を抱いている人が自分以外にもいるのか気になったので、格闘技系のブログやニュースを扱うブログをいくつか見て回りましたが、感動したと書いてあるブログにはお目にかかれませんでした(11日夜)。どうやらこれを美談と受け止めた人は少ないようです。

 12日にはこの美談がネットで批判に晒されているという記事がJ-CASTニュースよりアップされていました。私が「感動した人が少ない」と感じたのはどうやら間違っていなかったようです。

 しかし、私は、亀田陣営が人気回復の為に小細工をしだしたのは悪い事ではないと考えます。少なくとも今迄のやり方に何か間違いがあったと気付いた証拠だからです。だからといって、その方法があまりに見え見えだと、却って逆効果になってしまいます。現に辛辣な表現で批判しているサイトもいくつかありました。

 一度失った信用を取り戻すには時間が掛かるかもしれないが、一気に挽回しようとせず、地道に信頼回復に努めるしかないでしょう。今回の一件でそれは遠退いてしまったかも知れませんが・・・。【了】

■関連情報
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 高田 良宇【 神奈川県 】
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