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苦手なバック・縦列駐車に新技術

2006年09月29日13時45分 / 提供:ライブドア・ニュース

苦手なバック・縦列駐車に新技術
ホンダが新開発した「スマートパーキングアシストシステム」使用時の走行軌跡=上が縦列駐車、下がバック駐車(ホンダ提供) 写真一覧(2件)

自動駐車支援装置 ホンダが軽に初搭載

【ライブドア・ニュース 2006年09月29日】− 初心者ドライバーの半数が駐車や車庫入れが苦手──。そんな結果が、ホンダが行った最近の調査で分かった。バックによる駐車時で一番難しい作業として、教習生の58%が「どれだけ前進すればいいのか」、32%が「バック時のハンドル操作」と答えた。一般ドライバーでも、バック駐車を一度で成功するのは4割弱にとどまり、失敗の原因として「前進の距離不足」(63%)、「バック時の操作不適切」(37%)を挙げている。

 そこで、ホンダは28日、自動ハンドル操作と音声案内で縦列駐車や車庫入れを支援する新技術「スマートパーキングアシストシステム」を開発したと発表した。10月5日に一部改良して発売する軽自動車「ライフ」に、オプション設定で搭載する。

 同社では、調査結果から、多くのドライバーが苦手とするバック駐車成功の秘訣(ひけつ)として◆バックを開始するのに最適な位置まで車両を前進させること◆バックする角度を最適にすること──の2点が決め手だと分析した。
 
 新システムでは、まず、駐車したい場所の白線と直角の位置に停車し、ハンドルの右側にある操作スイッチを押す。次に、ハンドルが自動的に動いて前進し始めるので、周囲の安全状況を確認しながら、自らブレーキで速度調整を行う。バックを開始する最適位置まで達すると、出る音声の停止命令に従って停車する。その後も音声に応じて、ハンドルの角度を定めながら適切な位置まで後退して入庫完了となる。

 本格的な自動駐車支援装置が軽自動車に搭載されるのは業界初。ターゲットとする女性や初心者ドライバーに軽自動車の人気が高いことや、国内にあるほぼすべての駐車場に対応できる使用率の高さ、プログラムにかかるコストの低さ、手頃な販売価格などの条件に照らし合わせ、「ライフ」を搭載車種に選んだ。オプション価格は5万2500円で、搭載率は5%を見込んでいる。今後は小型車「フィット」への採用も検討する。

 同様の技術では、トヨタ自動車が周囲の安全確認とブレーキ操作による速度調整だけで、ハンドル操作せずに車庫入れを支援する「インテリジェントパーキングアシスト機能」を03年発売のプリウスに世界で初めて搭載。05年には、バックカメラの映像を画像処理して駐車場の白線を認識し、目標駐車位置を設定する「駐車枠認識機能」を追加した。これまでに、「マークX」、「エスティマ」、「同ハイブリッド」、「LS460」の上級4車種にもオプションとして採用されている。

 特に注目すべきは19日に発売されたばかりの「LS460」に対応した世界初の新システム。車両前部に取り付けた新開発の超音波センサーで、駐車中の他車両の位置を検出した上で、駐車が可能な空間を推定し、目標駐車位置を設定する。ドライバーによる駐車位置の設定・調整操作を大幅に簡略化し、使い勝手を向上させたという。オプション価格は11万9700万円。

 だが、ユーザーとしては機械任せにするには安全面で不安も多く、特に自動車の操作に不慣れな初心者ドライバーには危険も負いかねない。ホンダのシステムでは、自動誘導時の速度を国土交通省の基準に合わせ、時速4キロ以下に制限しているという。操作面でも、周囲の状況にも対応できるように、アクセルではなくブレーキで速度調整するようになっている。

 開発を統括した本田技術研究所の藤永政夫氏は、安全性確保について「使用時の安全確認を徹底することや、自己責任である旨を、購入時に販売店で詳しく説明する」とも話す。また、トヨタ自動車では、取扱説明書の中に注意事項を強調する文体で繰り返し明記し、使用時には必ず読んでもらうことを徹底しているようだ。トヨタ広報は「『全自動』で駐車を行う機能ではなく、あくまでも『補助』に過ぎないということをうたい、理解を促している」と説明している。【了】 ライブドア・ニュース 常井健一

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