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スラムと都市貧困=バングラデシュ(上)

スラムと都市貧困=バングラデシュ(上)
上)スラムに住む子どもたち。大きなカメラを持った筆者を見て集まってきた。バングラデシュ・コックスバザールで。左下)リキシャワラはルンギ(腰布)にビーチサンダルが一般的なスタイル。コックスバザールで。右下)金曜礼拝から出てくる参拝客を待ちかまえる女性の物乞いたち。女性はモスクに入ることが出来ないので出口のすぐそばにいる。バングラデシュ・コックスバザールで。(撮影:山本宏樹)
【PJ 2006年09月26日】− バングラデシュの首都ダッカを歩いていると、身なりのきれいな「お金持ち」、ぼろぼろの服を着た「貧困者」が混在していることが目に付く。バングラデシュの都市部に集まる貧困者の多くが農村部から職を求め出てきた人たちだ。しかし、必ず職を得られるわけでもなく、スラムといった貧困エリアで生活することになってしまう人も多い。

バングラデシュの「スラム」
 バングラデシュではスラムのことをボスティ(basti)と呼び、それは多くの場合都市部に形成され、住民は都市貧困者と呼ばれる。ここでは清潔な水やトイレ、電気、ガスといった基本的な生活基盤へのアクセスは難しい。路地や、スラム脇の草地、湿地などがトイレ代わりになる。また、家賃が払えない場合、スラムを追い出されてしまい、ストリートで寝起きする路上生活者となってしまう。

 スラムの土地は、元来湿地や浅い沼、川に近い低地、ゴミ捨て場や鉄道線路沿いといった公有遊休地(使われていない公有地)や廉価な私有地に形成される。裕福な人が多いといわれるスラムのオーナーは住民とは直接接触せず、代理人を通して、間接的にスラムを管理している。別の場所に立派な住居を所有していることが多い。

 バングラデシュだけでなく、開発途上国においてしばしばスラム住民はスクオッター(squatter:不法居住者)であるが故に、政府がスラムの移動や住民の強制移動をすることがある。しかし、これはスラム住民の人権を侵すだけでなく、都市貧困の根本的解決には繋がらない。スラムでは住居が無秩序に乱立しているため、消防車や救急車といった緊急用車両を通行も困難で、ゴミ収集車の立ち入りも難しいために、衛生環境が非常に悪化している。火災時には、家と家との距離が狭いことと、救急車が容易に入れないため被害が大きくなりやすい。

 また、ゴミのリサイクルで生計を立てている貧困者たちはゴミ収集場に家を建て生活している。フィリピン、マニラ市北方に位置するスラム街スモーキー・マウンテンが有名で、もともとはゴミ捨て場だったのが、ゴミのリサイクルで生活をするスカベンジャー(scavenger)が集まり、スラム化した地域である。【つづく】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 山本 宏樹【 東京都 】
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