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バングラデシュの「最高級」(下)

バングラデシュの「最高級」(下)
左)バングラデシュ・ダッカ市内にある最高級デパート、「ボシュンドラ・シティ」の入り口では厳重なセキュリティ体制が敷かれている。右上)「ボシュンドラ・シティ」の外観。右下)昼間は日光が入るよう、天井はガラス張りで出来ている。中央や右上ににはエレベーターが見える。(撮影:山本宏樹、8月5日)
【PJ 2006年09月24日】− バングラデシュの「最高級」(上)からのつづき。エスカレーターで最上階に行くと、そこには映画館やゲームセンター、ファストフード店の並ぶレストラン街があった。映画館では、映画1本を300円程度で見られる。ゲームセンターにはSEGAの旧式ゲーム機があった。グランドフロアから最上階まで続く吹き抜け。天井の大きな窓ガラスは直接日光が入る仕組みで、高級感を演出していた。

 ダッカ市内では、じわっと汗をかく雨季独特の熱さがある。この建物の中では、それを感じさせない快適な空調が行き届いている。まるで日本にいるようだと錯覚してしまった。唯一、ここボシュンドラ・シティの「外の世界」と同じだったのは、大きなカメラを持っているわたしを見ると、店員が「撮れ撮れ」と視線をおくってくること。陽気な人柄にはバングラデシュのどこに行っても出会えた。

 「お勧めをください」。私はそう言って200円程度の音楽CDを何枚か購入し、「ボシュンドラ・シティ」を後にした。

ボシュンドラ・シティの「外の世界」
 「ボシュンドラ」という「世界」にいるのは限られたお金持ちだ。建物の外観を撮影していると、男の子が二人近づいてきた。ストリートで働くポップコーン売りの少年。「撮って」という仕草をする。何枚か撮る。時すでに遅し。気づくと既に「外国人」であるわたし自身と大きなカメラが、興味津々と近づいてきた大勢の子どもたちに囲まれていた。写真を撮って、握手をしてと大変だ。何度も握手をする。手を握ってくると、力比べをしようと一所懸命わたしの手を握ってくる男の子や、控えめにこちらを見てくる女の子。わたしは袋詰めにされたポップコーンをひとつ買って、子どもたちに手を振った。

 街中で食べ物を売ったり、ゴミを拾ったりして働いている子どもたちは「ワーキングチルドレン」と呼ばれ、多くは学校に行くことができない。政府や多くのNGOなどが教育を受けさせる親に働きかけてはいるのだが、「子どもは労働力」としか考えていない親の理解を得ることが難しく、大きな社会問題にもなっている。【つづく】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 山本 宏樹【 東京都 】
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