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乳癌がもたらしてくれたもの(3)=心構え

【PJ 2006年09月16日】− (2)からのつづき。 癌だとわかってからは、希望の光を見出すために本屋に行っていろいろな本をめくってみました。しかしこれはかえって逆効果。とくに、「これを飲んだら癌が治った」的な本には、私が求めているような答えはなく、見れば見るほど気分が沈むばかり。

 ひとつ『あっ、これだ!』と思ったのが、ブックオフでなにげなく手にとった古い本。どなたかお医者様がかかれた本に紹介されていたあるエピソードです。それは、ある俳優の話でした。「ある俳優が癌にかかった。しかし周囲は気遣ってそれを本人に伝えない。俳優は自分が癌だということも知らないまま手術を受け退院し、元気な日々を送っている。癌とはそんなものだ」という内容のものでした。

 そう、私が求めていたのは「癌に対する気持ちの持ち方」だったのですね。私は自分に降って来た癌というものをどう受け止めればいいのかわからなかった。気持ちがくじけてしまっては病気には向き合えませんので、どのような心構えをもてば治療にはベストなのか、それを知りたかったのです。

 そういったエピソードから学んだことは、「検査をする」「手術をする」「治療を受ける」など、具体的な事のみを考え、そこに向き合うということでした。「癌」というものはついつい「死」とセットで考えてしまいます。しかし余計な想像を膨らませることで気持ちが不健康になってしまっては、少なくてもそれはあまりお得なこととはいえません。おまけにそれではせっかくの毎日がすこしも楽しくありませんものね。

 この頃「乳癌なんかに負けられない」著者の千葉敦子さんの本も数冊読んでいたのですが、フリージャーナリストの彼女は、再発した乳癌とその治療の顛末を詳しく伝えながらなくなっていきました。逸見正孝さんも「癌と徹底的に戦います」と記者会見で語って亡くなっていかれました。戦いを挑み、それを伝えようとすることで気持ちが100%癌に向かっていたのだろうと思います。そういう諸先輩方からある意味、病気への向き合い方を私なりに学びました。

 私の出した結論はひとつ。人間すべて、「死亡率100%」。癌のことはあえて特別に考える必要はなし!というものでした。誰だって明日死んでしまう可能性があるのだから、癌だろうがなんだろうが関係なく、精一杯充実した日々を生きるかしかないのでしょうね。【つづき】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 山下 真由美【 茨城県 】
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