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乳癌がもたらしてくれたもの(2)=告知

【PJ 2006年09月15日】− (1)からのつづき。04年3月29日に癌の告知を受けたときは、『まさか私が・・・』という思いと『やっぱり・・・』という思いが、思考の表部を交互に覆いました。約半月の間に様々な検査をしていく中で覚悟をしていた部分と、それでも現実を受け止められない自分とがありましたが、基本的には主治医の告知を冷静に聞く姿勢ではいられたようです。

 近年、日本でも乳癌の患者は増えており、割合からいくと日本女性の30人にひとりがかかっているそうです。慈恵医大柏病院の乳腺外来も大変な混雑です。専門外来がある病院は限られているので、これは致し方ないことだといえましょう。
 
 私の場合、主治医の配慮だと思いますが、とにかく先に検査をしっかりして、腫瘍の性質を調べましょう、というお話でした。しかし実のところ、癌かもしれないと悩んでいた、この頃が一番精神的に辛かった。最終的に細胞を取ってその結果が出るまで癌だとは教えられませんでしたが、現実的なところでは手術のスケジュールが一杯で、順番を待っている方々がかなりいた様子。お伺いしたら近くにある柏の国立がんセンターも同様。専門医の先生方もお忙しくて大変だと思いました。

 行った検査は超音波検査、乳腺撮影(マンモグラフィー)、造影剤を用いてのCTスキャン、そして吸引穿刺細胞診などでした。最後に行った吸引穿刺細胞診に関しては、直接注射器で腫瘍に針を刺して細胞を取るのですが、これにより腫瘍は刺激され成長が早まってしまうそう。この検査を行って黒と出たら、なるべくすみやかに手術を行うということなのですね。

 担当医から告知を受けたら、遠慮をしないでなるべく素直に自分の気持ちを話されたらいいと思います。お医者さんも一人の人間ですから、希望をいえば、こちらの思いを受け止めようと一緒に考えてくださるはずです。

 私の場合は乳房をすべて取るか、温存にするかを話し合って決めました。説明からは基本的に乳房は全部摘出したほうが安全であると理解しました。今の乳癌の手術は、昔と違って全摘でも脂肪を残すので見た目が綺麗なんですよ、という説明も受けましたが、私の場合は、「胸を綺麗に残してください」ということを切にお願いしました。

 乳房を全部摘出すると、仮にその部分にガン細胞が残っていても一緒に取り除いてしまうので再発の危険性は少なくなるのですね。しかし温存するということは、そういった再発のリスクも高いばかりではなく、残った癌細胞を叩く放射線治療など術後の治療もしっかり受けなければならず、それなりの覚悟は必要です。確かインフォームドコンセントの中で、温存した場合の再発率や死亡率なども伺ったと思います。手術後に切除した部分の生体検査があるのですが、その結果しだいでは、再度全摘手術になる場合もあると説明をされました。

 癌というと、再発やら死亡率やらの話がたくさん出てきますが、コツは一般的なデータとして聞くということですね。そして自分はどうしたいか、データを参考に判断すればいいわけです。納得の行く答えは結局、自分の中にしかなかったように思います。【つづく】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 山下 真由美【 茨城県 】
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