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安倍氏の「吉田松陰」像とはいかなるものか・・・

2006年09月12日14時45分 / 提供:PJ

pj
日本の新しい指導者と目される人物が、尊敬しているのが、吉田松陰とウィンストン・チャーチルの二人であることを、その著書「美しい国へ」で明らかにしている。彼の「吉田松陰」像が、もし、戦前の教科書な発想によるものであれば、それは、非常に危険なものをもっているといわざるを得ない。

 修身の教科書「忠君愛国」に登場する松陰は、松陰主義として、その精神で、軍国日本のバックボーンとして利用された。その教科書の一部、最後の部分を引用しておこう。

 「松陰は三十歳でなくなりましたが、国体を明らかにし、皇室を尊び、我が国を盛にしようとした其の精神は、弟子たちにうけつがれ、果して其の中から、りっぱな人物が出て、御国のために尽くしました。身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留め置かまし大和魂」

 戦後生まれの安倍晋三さんが、松陰像を具体的にどのように捉えているかは、著書の中ではわからない。まさか、戦前の教科書そのものではないことを、祈りたい。昭和17年発行の「松陰主義の生活」には、表紙に以下のような文面が、印刷されていたという。

 「個人主義を捨てよ。自我を没却せよ。わが身は我れの我ならず、唯だ天皇の御為めに、力限り、根限り働く、これが松陰主義の生活である。同時に日本臣民の道である。職域奉公も、この主義、この精神から出発するのでなければ、臣道実践にはならぬ。松陰主義に来れ!而して、日本精神の本然に立帰れ!」

 本来の、吉田松陰は、このようなものとは、異なる人物であったようだ。【了】

※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 鈴木 修司

関連ワード:
吉田松陰  美しい国  武蔵  安倍晋三  皇室  
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