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“欧米か!”ノーブレス・オブリージュって何?

【PJ 2006年09月10日】− 欧米には“ノーブレス・オブリージュ”という言葉がある。これは『地位の高い者や富める者など社会的に高い身分を持つ人々は、それに応じた社会的責任と義務を果たさねばならぬ』という、欧米社会における基本的な道徳観を指す言葉だ。

 現代の日本社会では、欧米的な市場主義経済、多く外来の論理などが浸透しているが、このノーブレス・オブリージュという道徳観は、全く日本社会に浸透していない。一頃日本社会は一億総中流であり、この言葉と精神は浸透するスキが無かったとも言える。だが、近頃の日本を見渡すと、わずかながらも「上・中・下」の格差が生まれているのが実情であり、この精神の浸透が求められる。

 アメリカの実業家、鋼鉄王アンドリュー・カーネギーは、富める者の責任を実行していた。たとえば「子孫に財産を残すほどおろかなことはない」と遺言に書き記すなどし、その巨万の富を、全て慈善事業に寄付した。

 勝手な推測ではあるが、村上世彰氏、堀江貴文の両氏が、初めよりノーブレス・オブリージュの精神に基づいて、社会的責任と義務を果たし、自身が有する富の還元や社会奉仕活動を行っていれば、断定こそ出来ないが、彼らの未来が大きく変わっていた可能性は非常に高い。少なくとも両氏の事例において、富を独占しては自分勝手に振る舞うエセ金持ちでは、本質的な尊敬は集められないという事が証明された。

 いくら札束をちらつかせても、やはり愛と尊敬と経験値は買えないのだろう。社会的責任と義務を果たさず、私腹を肥やすだけのエセ金持ちは、やはり人々と社会から妬まれても仕方が無い。いわゆる“セレブ”の方々には、是非とも富める者の義務と奉仕を実践してもらいたい。またノーブレス・オブリージュの精神を持つお金持ちは、颯爽たる風姿だ。日本のセレブ世界にも“金持ちの美学”が流行ってもらいたいものである。【了】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 藤原 和也【 大阪府 】
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