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ホリエモンはホリエモンらしく

【PJ 2006年09月09日】− ライブドア元社長・堀江被告の裁判がいよいよ始まった。9月4日の公判当日こそ、テレビも新聞も大きく扱い、「堀江人気は健在」と思わせた。しかし、続く5日の公判2日目は、傍聴券に並ぶ人も少なくなり、マスコミの扱いも小さくなっていった。一部マスコミの中には、「早くもしらけムード?」といった記事も見られた。しかし、一時期にせよ「やんちゃだが、頭の回転の早そうな、好ましい青年」と思った人達は、マスコミ人も含め、本当にしらけているのだろうか?ホリエモンを忘れかけているのだろうか?PJに堀江裁判についての記事は、何故でないのだろうか?

一度記憶したイメージは消えない
 一般的に、一度記憶したイメージはなかなか消えないもので、これはテレビとインターネットの中でしかホリエモンを知らない人間にとっても当てはまる。「好ましいイメージ」のある人物の記憶は、それ程早く消えてしまうものではないのだ。

 ましてホリエモンと直接話したり、一緒に仕事をしたことのある人であれば忘れているわけはない。40余名の著名人がブログでホリエモン論を論じ、今回加筆して出版しようとしているのは、記憶しているホリエモンのイメージが強烈で、どちらかといえば「好ましいイメージ」が残っているためではないだろうか。そうした人達が、ホリエモン裁判に注目していないわけはないわけである。

 「早くもしらけムード」などと書くマスコミに、ホリエモンのような若者が一攫千金を狙い、政治にまで口を出す風潮を葬り去ろうとする意図を感じてしまうのは私だけだろうか。

オーマイ・ニュースでの堀江裁判論
 そうした疑問を持っていたところ、先月末からオープンした本格的インターネット・メディア「オーマイ・ニュース」に掲載された「法律とモラルの峻別をーアメリカからホリエモン問題を眺めて」との記事がでた。

 筆者はアメリカで法律に関わる仕事を行っているとの自己紹介があったが、この「オーマイ・ニュース」の記事は、朝日新聞や読売新聞などの日本の一流紙よりも、事実と法律を踏まえて書かれており、数段説得力があるように思えた。

 少なくとも、仕事の関係でファイナンシャル・タイムスやウォール・ストリート・ジャーナルなどの読む機会が多い私にとっては、ホリエモン擁護論に近い記事もいくつか見てきており、日本の新聞に対する不信感が正しいことを植え付けてくれた記事であった。

 韓国でオーマイ・ニュースが普及したのも、韓国の「一流紙・一般紙」の多くが、軍事独裁政権時代に検閲を受け、記事内容を規制されたため、一般読者が記事内容を信用していないからという。このため、若者を中心に「目新しさ」のあるインターネット新聞に飛びついた事情があると聞いた。ホリエモン問題については、韓国の一般マスコミと一般大衆との関係の状況が当てはまるのだろう。

ホリエモンはホリエモンらしく
 思うに、9月4日、5日の裁判における堀江被告は、新調したスーツを着てきたり、法廷の中で慣れないネクタイまでしていたという。法的な制約があるのかもしれないが、以前のようにTシャツ、Gパン姿で現れ、ブログで自由に発言して欲しいものである。

 結局、頼るものはマスコミしかないのだが、マスコミに流れるホリエモンの言葉は「犯罪は指示せず、起訴は心外」といった、おそらく弁護士と綿密に相談した言葉なのだろうが、イメージしていたホリエモンの言葉には思えなかった。まさか日本のマスコミが権力におもねり、必要な部分だけ報道し世論誘導をはかることはないだろう。やはり、4日、5日の裁判での堀江被告は、「弁護士に言われたことだけをしゃべったロボット」に思えた。

 次の公判では宮内被告も証言するそうだが、一時期は刎頚の友であった彼との間では、弁護士と相談するのは当然だが、我々が抱いているホリエモンの「良いイメージ」を崩さないようにして欲しい。多少破天荒であっても筋は通している言説を期待したい。

 保釈され小菅の東京拘置所から出てきたとき、多くの人が出迎えに行ったが、やせてスマートになったホリエモンを見て、「頭の回転の早そうな、好ましい青年」ホリエモンのイメージはそのままだったはずだ。

 裁判でも、ホリエモンはホリエモンを演じて有罪になれば仕方がない。最後まで争い、それでもダメであれば、「諸行無常、色即是空」、と念仏を唱えて刑に服するしかないだろう。頑張れ、ホリエモン、Just the way you are!【了】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 片岡孝二郎【 東京都 】
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