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続・「美しい国へ」を読んで。

【PJ 2006年09月08日】− 「安倍晋三著『美しい国へ』を読んで」からのつづき。日本とアジアそして中国の章を読んで、愕然とした。インドとの関係。何故、インドが日本へ親しみを感じる国の一番になっている基盤になにがあるかを、安倍さんは知らないのか、それとも、あえて触れていないのか。

 アジアの国、中国・韓国・北朝鮮・台湾と太平洋の国々は、別にして、フィリピン・ベトナム・カンボジア・ラオス・マレーシア・シンガポール・ブルネイ・インドネシア・パプアニューギニア・オーストラリア・タイ・ミャンマー(ビルマ)・インド・セイロン・マダガスカルなどの国々は、第二次世界大戦で、日本が戦火をもたらしたり、または進駐したことがある国である。

 特に、フィリピン・ビルマ・インドは、その独立に関して、1943年11月5日、東京にて開催された大東亜会議に参加、タイ・満州国・中華民国(汪兆銘)とともに大東亜共同宣言に名をつらねている。インドネシアは、当面日本領土とされており、招かれなかった。

 インド独立に関しては、日本は古くからかかわっており、新宿中村屋(あの有名なカリーの店)の娘と結婚したラーシュ・ビハーリー・ボースが亡命していたし、ドイツから潜水艦をインド洋で乗り継いで日本へ来た、チャンドラ・ボースもいた。

 マレー半島で捕虜になった英国インド兵を中心に結成されたインド国民軍は、ビルマのインパール作戦では勇敢に戦い、その一部はインド国領まで進出した。しかし、反抗に転じたイギリス軍に押し戻され、悲惨な撤退をすることになる。

 インドの独立に関連してこのような事実があったのだ。フィリピンのラウレル、アキノ、ビルマのバー・モウ、アウン・サウン、インドネシアのハッタ、スカルノらの独立の志士と日本との関係も強くあった。いま、長い軟禁状態にある、ミャンマーのアウン・サウン・スー・チー女史は、このビルマのアウン・サウン将軍の実子である。

 大東亜共栄圏の遺産は、アジアの多くにその痕跡を残しているのであり、全てが賠償で済んでいると思っていると、びっくりすることある。戦後の教育では、この面をきちんと教えていないため、若い日本人のほとんどが、この事実を知らないが、相手の国民は意外と覚えていて、日本人とみると、好感を持って接してくる場合と、逆の場合があることを知っておくべきことである。安倍さんも、この若者の一人であったのだろうか?【了】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 鈴木 修司【 愛知県 】
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