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『デスノート』と化す、2ちゃんねる

【PJ 2006年09月07日】− 私刑とは個人や集団が、法律によらずに加える制裁のことです。それは社会に害を及ぼす卑劣なリンチ行為です。インターネットが大衆にまで普及した現代において、その行為の舞台は現実世界から、匿名性の高いネット世界に移りました。法治国家日本において、そのような行為が平然と行われ、それが放置されている状況には驚きを隠し得ません。実際に2ちゃんねるなどの匿名巨大掲示板で行われているリンチのたぐいを示してみます。

 1)匿名掲示板での誹謗中傷。または討論とは言えない一方的な罵倒行為。2)盗撮(※被写体にネット公開の承諾を得ていない)と思われる画像や動画の公開。3)実名や住所、電話番号などの個人情報を流出させる行為。4)いわゆる「荒らし」行為、「ブログ炎上」を起こす行為。

 これらはネットが生んだネット版の私刑です。その多くが『2ちゃんねる』で行われます。同掲示板にはその匿名性に誘われて多くの心無い人間が集まり、彼らは日頃の不満やストレスを発散するために、常に私刑(攻撃)の対象を探しています。また、自分の思想と異なる対象を憎み、誹謗中傷をします。その行為を恥じるどころか、まるで『悪人に裁きをくわえてやった、これは制裁である』と得意な顔をします。

 『2ちゃんねる』内でも裁きを行った人間を称賛する傾向があり、常に私刑を助長する流れがあります。厄介なことに同掲示板は、強固なまでに匿名性が確立されおり、私刑を行った人物を特定する事は困難で被害者は泣き寝入りするのが実情です。

 法治国家である現代日本において国法をさしおいて、気に入らない対象に裁きを加えようとは、うぬぼれもはなはだしい行為です。『2ちゃんねる』はいつ、国家と誓いを交わして「司法権」を得たのでしょうか。歴史を振り返っても私刑によって社会がよくなった例は一つも存在しません。仮に特定のブログや人物などに不満があるならば、冷静に議論で訴えかけるべきです。彼らはネット世界を支配する神にでもなったつもりなのでしょう。

 これは言論の自由に対する冒涜(ぼうとく)行為にほかなりません。このようなネット上のリンチ行為が跋扈するならば、必ずや権力による規制、いや、言論統制にまで発展してしまう危険性があるのです。一部の心ない2ちゃんねらーの逸脱行為で言論の自由が脅かされつつあるのです。われわれは今、その防衛策を打ち出さねばならない秋にあります。

 『2ちゃんねる』に気に入らない対象を書き込むことで容易に私刑が行えるのが現状です。それは、まさに「デスノート」と化しています。【了】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト PJニュース 取材班【 東京都 】
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