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“I LOVE 千葉“

2006年09月03日08時32分 / 提供:PJ

pj
“I  LOVE  千葉“
2000年前の蓮も見れる。(撮影:池野 徹)

住めば都とよくいうが、東京世田谷で35年過ごして、都落ちと言う心境もあったが千葉に移り住んだ。3年になる。東京駅から40分で千葉駅に着く。バスのロータリーがあり、上をモノレールが走る小都市にしては立体感がある。大手デパートが二つあり、デパ地下があり、近くに若者商店街のPARCOがある。中央に公園があり、イベントが毎週、開かれている。駅周辺にはストリート・ミュージシャンに結構クオリティーある若者がいる。美術館も港と市中に二つある。

 バスで15分程で、貝塚や古墳のある住宅地に着く。降りたときの空気感が清々しい。緑の多いせいだ。近くに、公園がいくつもあるのに驚く。道には人はほとんど歩いていない。皆、車族のようだ。垣根越しに植木鉢に花がいっぱいの家が多いのにも驚かされる。そういえば、千葉駅に「花と緑の街。千葉」と標榜されていた。

 前には猫好きのお宅があり、留守の時なぞ、見張っていてくれる。左隣には、元気のよい坊やとお母さんが物干し越しに声をかけて来る。奥には、若い夫婦に草花好きのおばあちゃん、愛くるしい孫娘と日課の挨拶が楽しい。隣近所とこんなお付き合いが出来る環境だ。近くに、一家でやっている雑貨食品店が一軒ある、何でも屋さんだ。時々花の鉢を仕入れて来る。東京より半値以下で手に入る。

 コンビニが一軒、郵便も扱っていて、女の子がハガキに切手を一枚一枚貼ってくれる。帰りに「気をつけて」と笑顔で言ってくれる。気持ちよい。薬局がある。痛み止めを買っても、何処が痛むか聞いて、その箇所に,簡易鍼灸を貼ってくれる。安心だ。親娘でやっている文具屋さんがある。愛想が良い。デパートで、係の子に売り場を聞くと、そこまで、わざわざ一緒に案内してくれる。

 と、これって、あたりまえのようだけど、東京に住んでいて味わえなかった事に気がつくのである。人が良いなあ、それがとても新鮮で嬉しいのである。

 バスに乗ると、お年寄りと学生が多い。老人に席を譲ろうとすると、がんばって「結構です」という。「おばあちゃん歳いくつ」と聞くと「77」と言う。すると隣のお爺ちゃんが、「私も同じ歳」だと言い、歯の話、戦争中の酷かった若い頃の話、千葉出身、巨人の長島さんの話に花が咲く。バスの中でこんな会話が出来る楽しさがある。東京では絶対なかった事でよく、千葉駅まで5キロぐらい歩いて行く。町並みは、昭和か大正のころの小さな店があったりするし、ふと昔の日本に出会ったりもする。

 道には、まずほとんど人は歩いていない。広い道に車ばかりだ。建物も低く、また変な高層ビルがない。「ああロスアンゼルスみたいだな」と当時の事が思い出される。人を避けて歩いていた東京渋谷、三茶、自由ガ丘の頃が嘘みたいだ。

 違いでびっくりした事は、食品スーパーだ。魚類、野菜が新鮮で美味しいことだ。東京では酷いものを食っていたのだなと実感される。現地産が近く手に入るから不思議ではないはずだが。また、週に一度は、「八百屋でござい」と住宅街にオジサンがやって来る。超新鮮品だ。

 タクシーの運転手との会話で解った事だが「千葉は風がいつも吹いている、雲が動いている、朝晩はひんやりするし、花も緑もいっぱいだね、気持ちよい」と話したら、「千葉の意味は千の葉ということ、風があるのは、半島というより、島なんだよ。東京湾、九十九里、外房と三方へ風が抜けるんだよ」と教えてくれた。「なるほど、島なんだ」と納得。おかげで、家には一年中クーラーなしで、四方の窓を開け放し生活してる。

 東京に住んでいる時は、他の地方へ住むなど考えられなかった。仕事的に便利で近くて、何でも手にはいる、情報の中心場所。ステイタスとプライドの街東京と石原都知事ではないが、納得していたが、時間と情報を超えられる、コンピュータとネットワークがあれば仕事もできるし、そして、対照的にグレイの街東京よりグリーンの街の地方都市、千葉は、自然志向と、健康的で、日本の持っている良さ、人の優しさに接触できるのも素晴らしいと思った。

 もちろん、今の世は、長野県ではないが、コロッと逆転するし、交通事故、盗難犯罪、外人犯罪も多発してるし、火種はいくつもあるのは解っている。

 そんな、千葉で撮った花の写真を集めて東京西麻布で写真展をやっている。花を撮り始めた写真家はジジイが多いと聞くが、なにより、千葉に来て、花の環境があり、自然の産物の驚異、花の色、形、マチエール、薫りを見ると、とても写真がごときで、その美しさを表現できない事が解るのである。ただ撮るのは、別に問題なく花の写真は撮れる。しかし、この花を超えられる程の表現、美しさを撮ろうとするのは分不相応な事なのか、非常に難しいのである。今後もトライし続けたいと思っている。

 居心地よい、人、風、海、緑、花の千葉で。”And I Love Chiba So,,,,,,,,,,,”【了】

※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 池野 徹

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