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【書評】『超かんたん無農薬有機農業』山下一穂著

【書評】『超かんたん無農薬有機農業』山下一穂著
取材を受ける著者の山下さん 付録のCD−ROMから抜粋
【PJ 2006年08月30日】− 著者の山下さんは、まっすぐ有機無農薬農業に、突き進んでいった人だ。28才まで東京でドラマーをやっていた人が、突如出身の高知県に帰り、塾の先生をしていたかと思うと、家庭菜園をきっかけに、有機無農薬をやると宣言して、専業農家になってしまった。

 有機農業は、楽しいからやっているという。おいしく高品質な野菜は、喜んで消費者が買ってくれる。個人のお客さんに直接売れる。しかし、まだまだ普通の流通に乗せるには商品が少ない。農業の省力情報をどんどん出して、有機農業をやる人の数を増やせば、変わるはずだ。それが、日本の環境を浄化すると、山下さんは言う。

 そのための技術のポイントは、土作り。土ができていれば作物は勝手に育つ。しっかりとした土作りが必要と説いて、そのノウハウも惜しみなく出している。そもそも、情報を公開することで、必要な情報も入ってくるからと言って、マーケティング情報までも書いたのがこの本だ。考え方だけでなく、具体的な栽培の方法も、何アールに何キロのEMゴミ堆肥何キロ牛糞堆肥何トンとか、レタス、キャベツから、シシトウ、ナス、ハクサイなど、20種類の作り方が書いてある。植え方から、なぜそうなるのかという勘所が随所に出てくる。

 そのあとが、有機農業随想というか、どのようにして、日々仲間と農業をしているか、何を目指しているかが、とっても分かりやすい言葉で、書いてある。からっと明るい名文だ。楽しいと言っても、農業の実作業は苦しいに決まっている。最愛の奥さんに支えられながら、苦しさをものともせずに突き進む。これが土佐の男かも知れない。

 家庭菜園から、有機農業を目指す人まで、とっても参考になるだろう。それが証拠に、推薦人が高知県の橋本大二郎知事だ。付録のCD−ROMには、20種類以上の野菜の作り方が、写真で順番に撮ってある。痛快な読み物としてもいい。【了】

■関連情報
山下一穂著『超かんたん無農薬有機農業』農村報知新聞社、1800円(税抜き)
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 安居院 文男【 東京都 】
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