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身内だけ安全ならばいい?「24時間テレビ」の警備

2006年08月27日07時53分 / 提供:PJ

pj
身内だけ安全ならばいい?「24時間テレビ」の警備
「にっぽんど真ん中祭り」名古屋市中区大津通りにて。右側からも別の隊列が近づいている。踊り手二万人の参加型のお祭りだ。(撮影:常陸 薫、8月26日)
「あの〜、TV塔の写真を撮っているとは思うのですが、ここは撮影禁止なんです」。言葉は丁寧だが、「撮影禁止の場所での違反行為に対し」有無を言わせぬ強い口調。「24時間テレビ」のスタッフのTシャツを着た人だ。周りの人からは、好奇の目が注がれる。「え、撮影禁止?」。回りを見渡しても、どこにも「撮影禁止」の案内はない。きれいになった夜の名古屋TV塔と「24時間テレビ」の舞台は撮れたが、残念ながら、消去した。舞台と言っても、遠いのと、光の強さで人はほとんど写っていない状態である。

 「あぶない」「つぶされるぞ」の声が飛ぶ。近くにいた、幼子をとっさにかばう。次から次へと人が押し寄せてくる。満員電車のようだ。満員電車と違うことは、次から次へと、人がくること。息苦しくなる。数年前の明石での事故が脳裏を横切る。きっとこんな状態だったのだろうなぁ。こんな時は、個人の力では、どうにもならない。自分とたまたま近くにいた幼子をかばうのが精一杯だ。

 「24時間テレビ」の名古屋からの中継が全国につながった時の事だ。それまで「募金の為の貯金箱」などを見ながら、歩いていた人たちが止まってしまったのだ。それを知らない人が、次々に押し寄せてくる。数メートル先の「募金のための貯金箱や、有名人」の警護だけは、万全なのだ。ガードされた中で、ゆったりしている。

 周囲に集まった、あるいは通りがかった人は押されて、一人が転べば将棋倒しになるかもしれない超過密度状態。「24時間テレビ」のスタッフの注意は、身内の人にのみ向けられている。誘導も、人の制限もない。この混乱は中継が終わった時に、少しずつ解消されていった。人が次々に押し寄せる怖さを思わぬ所で体験した。

 恐怖の体験をした10分後に、撮影禁止の注意を受けたのである。たしかに今は「盗撮」などの問題もある。有名人の肖像権もあるだろう。権利を守る行為は当たり前だ。だが、「24時間テレビ」は公の人が集まる場所での一般人の「安全」に対しても、もう少し配慮が欲しいものである。

 数百メートル南の「にっぽんど真ん中祭り」メインステージでは、見る場所と人の通る所が決まっていた。エネルギーの固まりのような舞台を見とれ、思わず立ち止まる。すかさず近くにいるスタッフが、「止まらないでください。中にお入りください」と見られる場所に誘導する。広い会場は、大勢の人が安全に見られるよう、工夫がされていた。

 前夜祭で会った三重県からの「怒津(どつ)」のメンバー、に写真撮影の許可をたずねた時のこと。その場で責任者に連絡し、「どうぞ、たくさん撮ってもらってと、言っています」とはじける笑顔を向け、ポーズをとってくれた。街を舞台にしている、踊りの隊列には、カメラを向ける人があちこちにいる。人が生き生きと踊る姿は、ほんとうにいい。踊り終わると賞賛の拍手が起こる。街が一体化している。いいなぁ、わたしも参加したい、と思っている自分がいる。参加者が年々増えている理由がわかる。【了】

※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 常陸 薫

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