24日に開催された「親と子の著作権教室」の様子。(撮影:東雲吾衣)

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著作権について楽しく学んでもらおうと24日、「親と子の著作権教室」(主催・コンピュータソフトウェア著作権協会、協力・ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン)が開かれた。ゲーム機メーカーの協力とあってイベントにゲームの人気キャラクターが登場すると、子どもたちは歓声を上げ、楽しそうに説明に聞き入っていた。

 今回で14回目を迎える「親と子の著作権教室」は、親子でゲーム制作などの過程を知り、制作者の権利を侵すことの問題性や違法性を理解してもらうというもの。小学校4年生から6年生までの子どもたちとその保護者、19組が参加した。

 子どもたちはまず、ゲームの制作者から、作品が出来上がるまでの説明を受けた。制作現場の声を直接聞くことで、ゲーム制作の大変さを理解してもらうことが目的だ。最初は退屈そうだった子どもたちも、キャラクターをデザインする様子や、そのキャラクターが画面の中で動き回る様子を見ると、「すごい」などと笑顔を浮かべながら画面に集中していた。

 また、「他人の作品を勝手に書きかえない」「勝手にコピーしない」というルールを学ぶコーナーでは、「特別ゲスト」としてゲームの人気キャラクター『ピポサル』君が登場。子どもたちから笑い声があがる場面もあったが、著作権について意見を求められると、「自分の作品が他人のものにされるのはやだ」などと真剣な面持ちで話していた。

 小学校6年生の女の子と一緒に参加した母親は、「子どもは、身近なゲームを通じて著作権について理解できたと思う。子どもにいい悪いの判断は難しいので、一緒に学べてよかった」と感想を話した。コンピュータソフトウェア著作権協会では、学校での講演や年に1度のイベントを通じて、著作権についての知識の普及・啓発活動を行っている。【了】