日本電気は30日、組み込み機器向け旅行会話日英自動通訳ソフトを開発し、携帯電話上で快適に動作させることに成功した。

 同通訳ソフトは、5万語の語彙に対応し、自然な言葉で発声された旅行会話を日本語から英語へ自動通訳する機能を持っている。携帯電話のCPUのみで動作し、外部のサーバなどによる処理を必要としないため、日本語の発声終了から音声認識結果の表示、または翻訳開始の指示から翻訳結果の表示までがそれぞれ1秒で処理できる。これにより、旅行会話の自動通訳機能を携帯電話機単体で利用することが可能となった。

 今回の快適動作を実現させるため、コンパクト・スケーラブル音声認識エンジンに格納する音響モデルなどの情報の詳細度と量を調整し、携帯電話のCPUやメモリなどの制約に合わせて最適化することにより、速度・精度をほぼ保ったままPC向け通訳ソフトの約半分にまで使用リソース量を削減した。また、辞書と文法を一体化した語彙規則型機械翻訳エンジンのデータ構造の最適化、辞書内容の見直しを行い、PC向け通訳ソフトの約半分に辞書・実行形のファイルサイズをコンパクトにしている。さらに、音声認識エンジン、機械翻訳エンジンを全体制御し、通訳機能を実現する通訳統合モジュールを携帯電話機の各種アプリケーションから呼び出せるミドルウェアとして組み込んだ。これにより、メーラーやブラウザなどの他のアプリからの通訳機能も利用可能となった。

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