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東京大停電、送電線に残る傷痕

東京大停電、送電線に残る傷痕
右:送電線3系統に残るクレーンの当てキズ 左上:傷痕拡大 左下:南葛西現場 すぐディズニーランドが見える。8月14日午前10時 (撮影:鶴木 真 右上拡大写真:同行の友人より提供)
【PJ 2006年08月15日】− 「うわっ、ブレーカー落としたか!?」。停電の瞬間、友人が叫んだ。普段からクーラーも過剰に使っていた為、ブレーカーが単に落ちたかと思ったのだ。ブレーカーを点検に出た友人がブツブツいいながら、横で仮眠を取っていた私をゆすり起こす。

 「おかしい、このビルに電気が来ていない」。都内のロケーションで、例え落雷でも10分を越える停電は、非常に稀。ビルの配電室の故障かとお互い顔を見合わせて、肩をすくめた。午前8時半頃、通電が再開。友人宅にいたため、大した被害も無く、友人は、使っていたPCの電源が急に落ちたことに故障にならないかと不安がっていた。だが、とりあえず問題も無く、テレビのスイッチをいれていろいろ見ていると、初めて大規模停電だったことに気が付いた。

 別段、朝も早い時間帯だったこともあり、たまたま、お互いお盆休みのため、ぼんやりと眺めていると、その被害の大きさに、改めて驚きを感じた。情報がほんの30分途切れたとはいえ、家から動かなかったことが幸いして、テレビの報道がまるで、他人事のように感じられるのだ。

 と、そこで停電原因の速報が入る。偶然とはいえ、友人宅から歩いて15分程度 お互い、雑誌関係で仕事している身、後学のため現場を見に行くことに。歩くこと15分、既に各報道ヘリが6・7機飛び交う中、東京ディズニーリゾートを背に、事故が起きた送電線接触現場に到着。既に台船に載せられているクレーンは、岸に横付けになりも聞き取りも終わった状態。旧江戸川の真中で、警察船が接触した場所の真下で、送電線の様子を検証中。

 最初は、何がどうなっているのか、さっぱり分からなかったが、倍率のいいカメラを持ち出した友人が、接触場所を見つけて撮影。こちらは、周りの様子を撮るのに専念。続々と押し寄せるTVクルーとカメラマンが場所取りする中、近隣の住人に混じって、ああでもない、こうでもないと事故原因を推測する。

 実際に見て分かったこと、送電線の下部2箇所が接触してショートした形跡があり。改めて戻ってから写真を見直すと、6系統のうち、下流側の下2系統に接触傷(4ワイヤーで1系統)上流の下1系統にも大きな接触傷 各所の報道では、ショートのスパーク音は2回あったということと、8月14日夕方に販売された夕刊フジには、クレーンが立った状態で送電線の真中で立ち往生している写真が掲載されていることを考えると、一旦引っかかった後、何らかの形で、クレーンを倒しきれずに、再び上流側下部に接触した可能性が無きにしもあらず。

 いずれにしろ、いろいろな偶然が重なる中、複数回にわたってのショートが、基幹安全装置を止めた為、これだけの広いエリアにわたる大規模な停電に繋がったのかもしれない。これが、もし夜であったなら お盆でなかったら と想像するだけでゾッとする。我々のライフラインが、充実しているように見えて、いかにか弱いものであるか 電気がいかに生活の上で大切な役割を果たしているかということを改めて知った朝であった【了】

※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 鶴木 真【 愛知県 】
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