意見陳述の拒否は、市の不作為=神戸市民らが抗議
2006年08月14日07時42分 / 提供:PJ
神戸市の予算や条例を審議して決定する神戸市会が、神戸政界の「闇の帝王」と言われる村岡功・村岡龍男親子市議による汚職事件を受けて設置した神戸市会政治倫理確立委員会の運営方法に異議があるとして、神戸市民らが抗議している。
神戸の市民団体「新しい神戸をつくる市民の会」は10日、「政治倫理確立委員会の運営に関する陳情」の取り扱いについて抗議する陳情書を、神戸市会議長に提出した。同会は7月20日にも、政治倫理確立委員会に関する抗議声明文を市会議長と同委員会委員長に提出しており、このたびの抗議は2度目。
「政治倫理確立委員会の運営に関する陳情」の取り扱いについての陳情
「新しい神戸をつくる市民の会」の主張は、次の通り。
「去る7月19日の政治倫理確立委員会において、汚職疑惑から、コンプライアンス条例案の審議へと、今後の審議の重点を移すという委員長提案が、与党会派の賛成多数で承認されました。それ以後、8月3日、9日の2回にわたって同委員会が開催されましたが(11日も予定)、不可解なのは、私たちの「政治倫理確立委員会の運営に関する陳情(7月14日提出)が全く取り上げられず、意見陳述の機会も与えられないまま、現在に至っていることです」。
「請願・陳情権は、憲法や地方自治法で保障された市民の重要な権利であり、これまで、神戸市会においても、結論(意見決定)は別としても、関係委員会審査付託、陳述の保障などきちんとした取り扱いがなされてきました特に、私たちが問題とするのは、本陳情が、7月19日の同委員会の議題そのものであったはずで、すでに結論が出されてから後日、取り上げられても、実効性を失うということです」。
「8月9日の委員会において、野党議員からの意見に対して、委員長から『放置していたわけではない』などの話がありましたが、こうした『不作為』の経緯・理由および今後の取り扱いについての十分な説明はありませんでした。折しも、不祥事件のなかにあって、議会として襟を正すべきときであることは申すまでもありません。私たちは、この度の本陳情の取り扱いを、市民の正当な権利の重大な侵害と受け止めざるを得ません」。
「以上の理由から、政治倫理確立委員会の運営に関する陳情に関して、その取り扱いや、これまでの経緯、理由を十分に説明していただいた上、今後、どのように取り扱うのか、見通しを具体的に、早急に示していただくよう陳情いたします」。
■関連情報
7月20日、「新しい神戸をつくる市民の会」が、神戸市会議長と委員長に提出した「政治倫理確立委員会(7月19日)についての抗議声明文
「満席の傍聴者が見守るなか、7月19日の政治倫理確立委員会において、汚職疑惑解明から、コンプライアンス条例案の審議へと、今後の審議の重点を移すという委員長提案が、裁決の結果、与党会派の賛成多数で承認されました」。
「この事態は、市会議員汚職問題に係る市議会の自浄能力の道を議会自ら閉ざしてしまったという意味で、市民の信頼を大きく損なうものです。私たちが、最も憂慮するのは、市会議員汚職問題については、この辺りで『幕引き』を図ろうとしているのではないか、ということです」。
「けれども、この不祥事が投げかけた衝撃の重大性を考えてみれば、条例策定等が事件の免罪符になるものではありません。疑惑の徹底解明など、これまでの諸問題に徹底的に向き合わないで、論点を今後の課題に移そうとすることは、極論すれば、問題点を糊塗し、疑惑を逸らそうとするものです」。
「神戸地裁第1回公判(7月18日)における、検察の冒頭陳述と市の内部調査報告との食い違いなどからも、まだまだ全容解明には程遠いことが、明らかになっています。百条委員会の権限が付与されているにもかかわらず、その権限が発動されていないことは、怠慢の謗りを免れません。司法審査に委ねるだけで、議会としての独自調査の必要はないのでしょうか。数の力に物を言わせた「暴挙」であり、与党会派の責任は重大です。自ら、省みて恥じるところはないのでしょうか」。
「荻阪委員長の議事進行についても、7月19日の同委員会は大きな汚点を残したものです。『初めから結論ありき』の問答無用と言わんばかりの高圧的な姿勢、強行採決、傍聴者に対するヒステリックな対応など、およそ『政治倫理確立』の名に背く、非民主的かつ暴力的な議事進行といわざるを得ません」。
「特に、本会から提出されていた「政治倫理確立委員会の運営に関する陳情」(7月14日提出)その他が、陳述の機会も与えられず、全く議事に上げられないまま、委員長提案が裁決されただけで閉会という事態は、重大な『不作為』であり、市民の請願・陳情権の侵害です」。
「本陳情は、まさしく当日の同委員会の議題そのものであり、結論が出されてから後日、取り上げられても、意味がありません。議事に上げられないのなら、少なくとも、冒頭にその旨、知らせるべきであり、せめて、前日までに、陳情者に事前に連絡するなどの対応も取れなかったのでしょうか」。
「今こそ、議会の『レーゾンデートル』が問われている最中にあって、市民の信頼を失墜させた責任は大きく、不公正かつ恣意的な議事運営についての委員長の釈明を求めるものです」。【了】
神戸の市民団体「新しい神戸をつくる市民の会」は10日、「政治倫理確立委員会の運営に関する陳情」の取り扱いについて抗議する陳情書を、神戸市会議長に提出した。同会は7月20日にも、政治倫理確立委員会に関する抗議声明文を市会議長と同委員会委員長に提出しており、このたびの抗議は2度目。
「政治倫理確立委員会の運営に関する陳情」の取り扱いについての陳情
「新しい神戸をつくる市民の会」の主張は、次の通り。
「去る7月19日の政治倫理確立委員会において、汚職疑惑から、コンプライアンス条例案の審議へと、今後の審議の重点を移すという委員長提案が、与党会派の賛成多数で承認されました。それ以後、8月3日、9日の2回にわたって同委員会が開催されましたが(11日も予定)、不可解なのは、私たちの「政治倫理確立委員会の運営に関する陳情(7月14日提出)が全く取り上げられず、意見陳述の機会も与えられないまま、現在に至っていることです」。
「請願・陳情権は、憲法や地方自治法で保障された市民の重要な権利であり、これまで、神戸市会においても、結論(意見決定)は別としても、関係委員会審査付託、陳述の保障などきちんとした取り扱いがなされてきました特に、私たちが問題とするのは、本陳情が、7月19日の同委員会の議題そのものであったはずで、すでに結論が出されてから後日、取り上げられても、実効性を失うということです」。
「8月9日の委員会において、野党議員からの意見に対して、委員長から『放置していたわけではない』などの話がありましたが、こうした『不作為』の経緯・理由および今後の取り扱いについての十分な説明はありませんでした。折しも、不祥事件のなかにあって、議会として襟を正すべきときであることは申すまでもありません。私たちは、この度の本陳情の取り扱いを、市民の正当な権利の重大な侵害と受け止めざるを得ません」。
「以上の理由から、政治倫理確立委員会の運営に関する陳情に関して、その取り扱いや、これまでの経緯、理由を十分に説明していただいた上、今後、どのように取り扱うのか、見通しを具体的に、早急に示していただくよう陳情いたします」。
■関連情報
7月20日、「新しい神戸をつくる市民の会」が、神戸市会議長と委員長に提出した「政治倫理確立委員会(7月19日)についての抗議声明文
「満席の傍聴者が見守るなか、7月19日の政治倫理確立委員会において、汚職疑惑解明から、コンプライアンス条例案の審議へと、今後の審議の重点を移すという委員長提案が、裁決の結果、与党会派の賛成多数で承認されました」。
「この事態は、市会議員汚職問題に係る市議会の自浄能力の道を議会自ら閉ざしてしまったという意味で、市民の信頼を大きく損なうものです。私たちが、最も憂慮するのは、市会議員汚職問題については、この辺りで『幕引き』を図ろうとしているのではないか、ということです」。
「けれども、この不祥事が投げかけた衝撃の重大性を考えてみれば、条例策定等が事件の免罪符になるものではありません。疑惑の徹底解明など、これまでの諸問題に徹底的に向き合わないで、論点を今後の課題に移そうとすることは、極論すれば、問題点を糊塗し、疑惑を逸らそうとするものです」。
「神戸地裁第1回公判(7月18日)における、検察の冒頭陳述と市の内部調査報告との食い違いなどからも、まだまだ全容解明には程遠いことが、明らかになっています。百条委員会の権限が付与されているにもかかわらず、その権限が発動されていないことは、怠慢の謗りを免れません。司法審査に委ねるだけで、議会としての独自調査の必要はないのでしょうか。数の力に物を言わせた「暴挙」であり、与党会派の責任は重大です。自ら、省みて恥じるところはないのでしょうか」。
「荻阪委員長の議事進行についても、7月19日の同委員会は大きな汚点を残したものです。『初めから結論ありき』の問答無用と言わんばかりの高圧的な姿勢、強行採決、傍聴者に対するヒステリックな対応など、およそ『政治倫理確立』の名に背く、非民主的かつ暴力的な議事進行といわざるを得ません」。
「特に、本会から提出されていた「政治倫理確立委員会の運営に関する陳情」(7月14日提出)その他が、陳述の機会も与えられず、全く議事に上げられないまま、委員長提案が裁決されただけで閉会という事態は、重大な『不作為』であり、市民の請願・陳情権の侵害です」。
「本陳情は、まさしく当日の同委員会の議題そのものであり、結論が出されてから後日、取り上げられても、意味がありません。議事に上げられないのなら、少なくとも、冒頭にその旨、知らせるべきであり、せめて、前日までに、陳情者に事前に連絡するなどの対応も取れなかったのでしょうか」。
「今こそ、議会の『レーゾンデートル』が問われている最中にあって、市民の信頼を失墜させた責任は大きく、不公正かつ恣意的な議事運営についての委員長の釈明を求めるものです」。【了】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 新納 直子
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