“仕掛けるアホウに、乗るアホウ。”
2006年08月06日12時34分 / 提供:PJ
夢にまで見たマドリッドの闘牛場にいた。真っ黒い牛と対決する闘牛士マタドール。胸を張り、派手なコスチュームに身を包み、「オーレ」の歓声に深紅のムレタを翻し、舞い、最後に静止して、突進して来る猛牛に向かい剣を振りかざし一撃の下に肩口から心臓めがけて突き刺す。牛は目前で倒れる。勝ち誇りキャップを振り,大歓声に応える。貴賓席の美しき女性にひざまずく。
これが闘牛と思っていた。しかし、現実は違った光景を見ることになる。やや小振りの牛が登場。戸惑う牛を助手数人が目的の方向へ誘導する。そこへピカドールという槍士が防具をつけた馬に乗り登場。牛を追いかけ回し槍で何カ所も傷つける。牛はだんだん弱ってくる。そこへ、闘牛士が現れるムレタを振りかざすが、牛は跳ねのける、牛にしてみれば最後の敵と思うのだろう。闘牛士が無様に倒されて助手に囲まれフェンスに隠れる。
やっと何とか剣を牛に突き刺すが牛は倒れなくて苦しんでる。闘牛士が下手なのだ。すると,助手が牛に近寄り頭の脳天を短剣で突き刺した。どっと倒れ一瞬の死を迎える。歓声が挙がる。そして、場内を血の跡を残し馬で引きずって退場する。つまり、寄ってたかって牛をなぶり殺しにするのだ。これがショーなのだ。これの繰り返しを最後まで見るに絶えず闘牛場を後にした。カッコ良い夢が破れ、牛への切なさで後味悪くワインを煽ったのだった。
ボクシングは拳闘である。人間と人間が殴り合いするプリミティブなスポーツである。後楽園ホールのリングサイドで4回戦ボーイからの試合を何遍も見たが、打ち合うと顔の皮膚が、グローブに擦られて段々と真っ赤になり、腫れ上がってくる。目を額をバッテイングで切り出血する。若き青年の顔が、赤鬼の形相と化す。痛々しい。勝ち負けが見えて来る。
しかし、負けん気の本能が撃たれる度に振り起こされ前にひた向きに進む。そして、KO、ノックアウトされる、倒されたヤツは口から泡を吹いている。血の海の中で。戦場だ。これが、人間と人間の殴り合いの現場である。戦場で散って行った若き特攻隊の姿がよぎる。
牛vs人間。人間vs人間。これは、生きるか死ぬかのギリギリの人間の本能の戦いであり、これが、国技とかスポーツでやることには、崇高なる心・技・体の訓練なくしてはできないスポーツなのだ。正闘牛士は数人しかいないそうだ。世界チャンピオンの本物も一握りだろう。だからこそ、フェアでなければならぬ。人間のギリギリに追い込まれた状態でこそ、必ず勝ち負けがあり、勝利できる快感を味わえるスポーツとして存在してるのだ。
一度、息使いの聞こえるリアルな現場で体験すると本物が見えて来ると思うのだが、疑似映像のテレビでボクシングの痛々しい血と泡の世界は映らない。みんな視聴者も、メディアに仕掛けられて、メディアに乗り、一方通行の結果だけを出し、それを信じる。サッカーもそうだったが、首相選挙もそんな感じだ。そんな国民性まで疑い、危うくなる。
ローマ帝国時代にネロという暴君がいた。獅子vs人間の戦いをスタジアムで飯を食いながら女を侍らせ楽しんでたという。とんでもないヤツだ。日本のみんなも本物を知らず流されて、はしゃいでいると、21世紀のネロが登場して、酷い目に遭う時が来る。
”エライコッチャ、エライコッチャ“【了】
これが闘牛と思っていた。しかし、現実は違った光景を見ることになる。やや小振りの牛が登場。戸惑う牛を助手数人が目的の方向へ誘導する。そこへピカドールという槍士が防具をつけた馬に乗り登場。牛を追いかけ回し槍で何カ所も傷つける。牛はだんだん弱ってくる。そこへ、闘牛士が現れるムレタを振りかざすが、牛は跳ねのける、牛にしてみれば最後の敵と思うのだろう。闘牛士が無様に倒されて助手に囲まれフェンスに隠れる。
やっと何とか剣を牛に突き刺すが牛は倒れなくて苦しんでる。闘牛士が下手なのだ。すると,助手が牛に近寄り頭の脳天を短剣で突き刺した。どっと倒れ一瞬の死を迎える。歓声が挙がる。そして、場内を血の跡を残し馬で引きずって退場する。つまり、寄ってたかって牛をなぶり殺しにするのだ。これがショーなのだ。これの繰り返しを最後まで見るに絶えず闘牛場を後にした。カッコ良い夢が破れ、牛への切なさで後味悪くワインを煽ったのだった。
ボクシングは拳闘である。人間と人間が殴り合いするプリミティブなスポーツである。後楽園ホールのリングサイドで4回戦ボーイからの試合を何遍も見たが、打ち合うと顔の皮膚が、グローブに擦られて段々と真っ赤になり、腫れ上がってくる。目を額をバッテイングで切り出血する。若き青年の顔が、赤鬼の形相と化す。痛々しい。勝ち負けが見えて来る。
しかし、負けん気の本能が撃たれる度に振り起こされ前にひた向きに進む。そして、KO、ノックアウトされる、倒されたヤツは口から泡を吹いている。血の海の中で。戦場だ。これが、人間と人間の殴り合いの現場である。戦場で散って行った若き特攻隊の姿がよぎる。
牛vs人間。人間vs人間。これは、生きるか死ぬかのギリギリの人間の本能の戦いであり、これが、国技とかスポーツでやることには、崇高なる心・技・体の訓練なくしてはできないスポーツなのだ。正闘牛士は数人しかいないそうだ。世界チャンピオンの本物も一握りだろう。だからこそ、フェアでなければならぬ。人間のギリギリに追い込まれた状態でこそ、必ず勝ち負けがあり、勝利できる快感を味わえるスポーツとして存在してるのだ。
一度、息使いの聞こえるリアルな現場で体験すると本物が見えて来ると思うのだが、疑似映像のテレビでボクシングの痛々しい血と泡の世界は映らない。みんな視聴者も、メディアに仕掛けられて、メディアに乗り、一方通行の結果だけを出し、それを信じる。サッカーもそうだったが、首相選挙もそんな感じだ。そんな国民性まで疑い、危うくなる。
ローマ帝国時代にネロという暴君がいた。獅子vs人間の戦いをスタジアムで飯を食いながら女を侍らせ楽しんでたという。とんでもないヤツだ。日本のみんなも本物を知らず流されて、はしゃいでいると、21世紀のネロが登場して、酷い目に遭う時が来る。
”エライコッチャ、エライコッチャ“【了】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 池野 徹
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