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亀田惨敗、メディアが作る「虚像選手」たち。

2006年08月04日06時12分 / 提供:PJ

pj
2日夜、亀田興毅のノックアウトを期待したフアンは失望した。試合開始の前から亀田らしさはなく、緊張する様子は画面でも鮮やか。で、結果はあのとおり、事実上の惨敗だった。勝負は“真っ当に”勝ってナンボ。「大泣き亀田」なんて見たくなかった。今までどうり虚勢だけ張ってくれればまだしも…なのだが、「親子亀」ばかり責めるのにはチト躊躇している。

 興毅は実力ある選手、パンチも強烈。素直な性格で“見かけ”より礼儀正しい。母なし家庭の三人兄弟がゴッツイ親父に怒鳴られながら、踏ん張る姿は正しく美談。当節、ダメ親父が蔓延るなか、年頃の男子を意のままに動かせる「親亀」は世の手本、サマになっている。

 しかし、これはメディアに「作られた虚像」。興毅が「ノックアウト楽しみにしとってや」と豪語したからには、打ち合いの結果はノックアウト負けでも良かった。まだ若い、出直しは何度でもきく。負けてもフアンは納得した。「オヤジを、男にしたかったん」は表面だけ。実際はTBSや日刊スポーツなどの支援メディアと、所属ジムへのあて付けと見るのは間違いか。試合終了後の「親子亀」、見るも気の毒だった。

 昔から「スゴ腕の興行師」は、観客にいかに期待を持たせるかで決まった。見世物小屋では本番前に長々と口上を聞かされたもの。そうだ、そのとおり、「TBSに苦情が殺到」は当たり前。メディアの一部は選手の人物像に期待するのではなく、稼ぎ出す「カネ」が目的。スポーツを食い物にするヤカラの「衣の下から鎧が見えた」試合だったのだ。

 ところで、安藤美姫という美人を覚えているだろうか。トリノオリンピックで最も期待されたフィギュアスケート選手だったが本番で転倒。代わりに気をはいた荒川静香が持てはやされた。イナバウアー旋風が吹き荒れたその陰で、実力以上に祭り上げられ、失脚したのが安藤美姫。オリックスの清原和博も同様だ。峠を越えた実力でも、一部メディアはまだ話題にしたがる。怪我も多い、打てない、走れない。その上、いい年して耳ピアス。

 古くはジャンボ尾崎も「祭られ組」だった。数十回も渡米しては悲惨な成績。だが大口をたたく尾崎の「追っかけメディア」がいかに多かったことか。ジャンボは今頃寂しく泣いているだろう。これら全てメディアが作り上げた「虚像選手」たち、他にもいる。
 
 プロボクシングはプロレスと違う、ショーではないのだ。少なくとも、ファンはそう思っている。大手メディアよ、そろそろ商業主義を至上とするスタンスから脱皮し、真のスポーツ精神を世に伝えてはどうなのだ。亀田興毅に愛情があるのなら初歩的マナーを教えなさい。興毅は世界チャンピオン、「浪速のツッパリ」は終わった。あれでは海外でバカにされるだけ、若者の模範にもならない。【了】

※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 今藤 泰資

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