【ファンキー通信】職場のストレスがセックスレスの原因に!?

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 今日も終電まで残業。それに付け加え職場で上司に怒られ憂鬱な気分。帰りの電車で深いため息をひとつ。帰宅するとカミさんがどこか不満そう。さっきからちょっと不機嫌そうにこちらを眺めている。カミさんの言わんとすることは分かっている。そう言えば最近ないな。でも今日は勘弁してくれ。疲れているんだ、寝かせてくれ・・・。

 『日本版General Social Survey』という国民の意識や行動を総合的に調べる社会調査結果を分析したところ、「長時間労働者は時間的な制約やストレスによって性交渉の回数が少なくなっている」という結果が出たようだ。確かになんとなく予想できる結果だけど、長時間の労働が性交渉の低下につながる、ということがデータとして立証されたことはショックだ。就業二極化と性行動という論文を発表している東京大学社会科学研究所教授、玄田有史先生に話を伺った。

 働き過ぎのストレスはセックスの回数を減らすんですか?

 「人間の精神的なところは一言で言い切れないことが多いので何とも言えませんね。ただ、今回の分析で分かったことは、長時間働く人はそうではない人に比べ、性交渉の回数が少ないようです」(玄田有史先生)

 確かに、働き過ぎの日本人は諸外国と比べ極端にセックスの回数が少ない、というコンドームメーカーのデータも頷ける。

 では、どうすればよいのか? その答えは先生にも分からないという。ただ、人間は車のハンドルと一緒で“遊び”が必要なんでしょうね、とも。30代の男女の4人に1人が週に60時間以上働いている、というこのご時世。本当に幸せなこととは何か? 本当に大切なこととは何か? 改めて考えてみる必要がありそうだ。(梅田カズヒコ/verb)

■関連リンク
仕事のなかの曖昧な不安 - 揺れる若年の現在 - 文中でコメントを寄せた玄田有史先生の著書
東京大学社会科学研究所 - 東京大学社会科学研究所のWebサイト

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