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初物に弱いのは、選手に野性味がないからでは?

【PJ 2006年07月17日】− 日本のプロ野球で、ジャイアンツがなぜ勝てなくなったのだろう。ヒントは初物に弱いということと、交流戦だ。初物に弱いと言うことは、データのない若手投手の球を打てないということだ。つまり、ジャイアンツの打者は、相手選手のデータを重要視する打撃コーチや監督などの下で、自分自身もそういう打ち方に慣れているのではないか。だから、初物がくると、とまどってしまう。

 さらに、交流戦の成績が悪いのはその延長で、データのない投手としょっちゅう対戦しなければならないからだ。そうこうしているうちに、本来の自分の打ち方ができなくなってしまう。つまり、なんとか当てようとして、身体が前に出て行ってしまったり、振り切れなくなっている内に、本当のスランプになってしまったりする。自信がなくなると、信じられない守りのミスも出る。

 野球は、ピッチャーが8割というくらいだから、出だしの頃のパウエルとか、工藤の勢いが続けば、これほどのことはな。だが、これも、交流戦で、パリーグのピッチャーになれていたバッターに打たれてくると、だんだん自信がなくなる。抑えの豊田も、パリーグの選手から見れば、もうそんなに怖い選手ではない。

 確かに、主力選手の怪我も続き、10連敗とか8連敗とかには不運なこともあった。しかし、ピッチャーにしろ、バッターにしろ、自分のスタイルがだんだんに崩れると同時に、自信が崩れてくれば、負けが混む。何しろ、ぶっちぎっていた球団が、交流戦を挟んで、ほとんど最下位になるというのは、よくよくのことだ。

 15日のヤクルト戦も、初回に内海投手が7点も取られて、今日も負けかと思ったが、なんと、追いついて、11対9で勝った。内海を続投させたのは、なんだか、開き直ったように見えた原監督だが、内海自身も、そのほかの選手も、開き直ったように見えた。たぶん、ジャイアンツの選手に足りないのは、野性味というか、自身のスタイルへのこだわりというか、そういうものではないか。

 ピッチャーは、急になんとかなるというものではないが、打たれるのではないかという気持ちで投げれば、縮こまって、つい手が振れなくなる。開き直って、のびのび投げて、打たれれば仕方がないというぐらいで良いのではないか。考えても、これだけ負けるのだから。

 おとなしい野球では勝てないし、データばかりでは、つまらない。本来の白球に食らいつく野球を見せない限り、成績は上がらないだろう。巨人が弱い野球は人気が出ないし、テレビ中継も減ってきた。日本ハムやロッテの野球、中日のオレ流など、それぞれ監督が自分の味で選手をひっぱっているから魅力がある。

 原監督は、若い選手を育てたいようだが、野性味ある選手を育て、魅力ある野球を見せてもらいたい。若い選手が育ってくれば、別に、優勝しなくても、ファンは応援するだろう。まだ、先は長い。【了】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 安居院 文男【 東京都 】
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