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全国に行く皆のJAXA=JAXAシンポジウム(下)

2006年07月09日08時29分 / 提供:PJ

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全国に行く皆のJAXA=JAXAシンポジウム(下)
上)左から、立川敬二氏、北野宏明氏、瀬名秀明氏  下)シンポジウムが終わって、上に会場のあるビックカメラ前 4日有楽町で (撮影:安居院 文男)
(中)からのつづき。休憩後、特別セッションになった。

世界が黙る独自発想を
 アイボの開発者、北野宏明氏は自走ロボットによるサッカー、「ロボカップ」のVTRを見ながら話を始めた。サッカーW杯の開催国で開催年に開かれるロボカップは、選手ロボットが小さなコートでゴルフボールを蹴る。動きがものすごく速い。ワールドカップで負けた日本も、キッズサイズ部門では優勝した。リモコンではなく、プログラムされたロボットだが、学習能力の高い物が勝つそうだ。

 北野氏は「NASAのまねではなく、日本独自の発想で、世界が黙る」ようなことを考えたいと言う。たとえば、人型ロボットを月面に送り込み、恒久基地をつくる。人型と言えば、ドラエモンがどこでもドアを開けて、と言う絵を考えた。小型衛星を1万台打ち上げて、それぞれにIPアドレスをつけて連携させるとか、1台1千万円ぐらいになるといいと、話した。

人とロボットのエンパシー(感情移入)をテーマ
 パラサイトイブの瀬名氏は小説家の立場から、アシモフのSF小説『我が名はロボット』の中にあるロボット心理学者と技術者の話として、そこにロボットと人間の関わりの原型を見ると話した。瀬名氏は、人間とロボットとのエンパシー(感情移入)に大変興味があるようだった。最近、NASAの科学者が書いた『火星縦断』という小説では、一次、二次隊が火星で全滅し、三次隊はロボットとの混成になる。三次隊は火星の赤道から北極まで、前の隊が残したロケットまで歩くのだが、その描写が火星探査の知見を援用して現実味があり、歩き続けるうちに、人間がロボットのように感じてくる様子が興味深かった、と小説家らしい話をした。

ニッチもいいけど予算も大胆に
 立川理事長は、お二人の話は夢があってとても興味がある。ロケット関連の仕事はロボットを使っているが、エンターテインメントがないので興味を感じにくいかも知れない。宇宙では「重力」「空気」なし、「放射線」強い、という条件で考える。JAXAの予算は、アメリカの予算の100分の1だが、ニッチをせめて、独自なことをしたいと話した。とても日本的な考え方で興味があるが、PJは世界の経済大国として、そろそろ物量の効果を考えるべきだろうと思った。つまり、せめてアメリカの半分ぐらいの予算をつけても良いのではないだろうか。

 的川センター長は、エンパシーでは、はやぶさが着陸するときには、日本全国から「がんばれ」と言うメールが沢山届いた。はやぶさは人型ロボット(ヒューマノイド)ではないが、一生懸命にやっている人たちがいればエンパシーを感じるように思う、と話した。

 会場からの質問も何件か出たが、的川センター長の真剣に楽しいジョークなどで盛り上がった。特別セッションの終わりには、会場から大きな拍手が起こった。

JAXAは、どこでも出張する
 最後にJAXAの間宮馨 副理事長が、2回目のシンポジウムの目的はJAXAが皆さんに近づきたい、スタイルも講演スタイルでなくシンポジウムをしたり、昼間ではなく参加いただけそうな夜を選んだ、今後ともJAXAを知ってもらう努力をしてゆく、日本全国どこへでも出かけてゆくのでご連絡いただきたい、と締めくくった。【了】

※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 安居院 文男

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