今週のお役立ち情報
愛知県公安委員会への不服申立て顛末
2006年07月07日14時19分 / 提供:PJ
【PJ 2006年07月07日】−
1988年、名古屋で臨月の妊婦が首を絞められて殺された。犯人は妊婦の腹部から胎児を取り出すと、代わりに電話の受話器などを突っ込んでもてあそんだ後、財布を奪って逃走。夕方帰宅した夫によって惨状が発見され、胎児は一命を取りとめた。「名古屋・臨月若妻殺人事件」と通称される犯罪史上まれにみる凄 惨な殺人事件だが、2003年犯人は逮捕されることなく時効が成立した。
愛知県警当局は公式には「犯人の手がかりはまったく得られなかった」と表明したが、実は捜査の初期の段階で容疑者をひとりの男に特定し、その男の内偵と警備を続けていた。のみならず1990年、容疑者が第二の犯行に手を染めた際、容疑者の別件逮捕を狙った当局は、被害者の助けを求める110番通報に対し、故意に警官の出動を遅らせ、容疑者に被害者を殺害するにたる時間的ゆとりを与えようとしたなどの捜査行為に走った。
わたくし、一柳恵子は5月15日付 「1988年名古屋・臨月若妻殺人事件、その隠された真相」をはじめとする一連の記事でこの事実を報道した。さらにこれを追及するために、一連の報道に関する愛知県警の内部文書の公開を条例に基づき請求したところ、「文書は存在しない」との回答を得た。この回答に納得のできない私は、審査機関である愛知県公安委員会に不服の申し立てを行うことにした。「愛知県警、情報開示請求に『文書なし』と回答」の記事を参照されたい。
けれども愛知県警のホームページのどこを探しても、不服申立て書類作成の参考になるひな形などを見出すことはできなかった。そこで民間団体である 「情報公開市民センター」のホームページより、類似書面の見本を探し出し、それを参考にして書類を作製。去る7月3日に公安員会にあてて郵送したところ、6日になって、公安員会ではなく、愛知県情報公開センター課員より電話連絡があり、書類の不備を指摘された。その不備とは、私は書面の名称を「不服申立書」としたのだが、これを「審査請求書」と書き直せとの一点だった。
語句の仔細な相違で書面を受け付けることができ ないというのなら、愛知県警はなぜホームページに審査請求書作成の参考になるひな形をおいておかないのか。情報開示請求書のひな形のほうならちゃんとダウンロードできるように用意してあるのである。県警当局の側の片手落ちとしかいいようがないだろう。それとも不服申し立てまでして警察と争うつもりなら弁護 士を立てて書面作成を依頼せよとでもいうのだろうか。
さらに課員は付け加えてこういった。「あなたの請求した文書は、16年も前の捜査行為に関するものだから、どんなに審査請求を申し立てても文書はでてき ません」。私は課員の認識の誤りを指摘した。「私が請求したのは、16年前の行為に直接かかわるものではなく、本年5月におけるPJニュース記事に関して当局がどう対応したかに関する文書です」。
課員はいったん電話を保留にした。そののち、誤りを謝罪したが、誤りを認めたすぐ口の下からなおも「文書はとにかくないんです」と言い張るのだった。しかし 文書が存在しないことについての納得のいく説明を聞くことはできなかった。どうやら上役からとにかく文書はないと告げるように指示されているらしかった。そして課員は私に、審査請求は取り下げて公安委員会へは苦情の申し立てを行うことを勧めるのだった。「苦情の申し立てならすでに行っている。そのことは今回 提出した書面の添付書類の中に記載している」と私が指摘すると、課員にはあとの言葉がなかった。この課員は、私の提出した書面をきちんと読んでいるとはとうてい思えなかった。
私はあくまで文書不開示決定の審査請求を取り下げない所存である。私は、16年前に愛知県警による不適切な捜査行為の被害にあってから、継続的に折に触れて は謝罪要求を行ってきた。けれども当局は、私の要求を黙殺するだけで、誠意のある対応をしたことは一度もなかった。審査請求取り下げの勧告は不祥事隠しを意図したではないのか。あるいは文書はほんとうに存在しないかもしれないが、私は愛知県警の言い分を信用することはこれまでの経験からできないのである。また、非公式な謝罪要求に応答しないのなら、無駄かもしれないがせめて公式に定められた手段を通して追及しつづけるほか方途がないではないか。
それに私は、上級組織である公安委員会への不服申し立てをしようとしたのである。にもかかわらず、当の愛知県警の一課員が「文書はない、文書はない」 とあくまで言い張るのは、越権行為もはなはだしいといえよう。また、「文書はない」と連絡をよこすような暇があるのなら、核心である捜査行為に関して当該部署の担当者がなにごとかでも被害者である私に語ったらどうなのか。その点についてはあくまでだんまりを決め込み続けている愛知県警なのである。【了】
■関連情報 「一柳恵子のPJニュース〜臨月若妻殺人事件関連」
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
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愛知県警当局は公式には「犯人の手がかりはまったく得られなかった」と表明したが、実は捜査の初期の段階で容疑者をひとりの男に特定し、その男の内偵と警備を続けていた。のみならず1990年、容疑者が第二の犯行に手を染めた際、容疑者の別件逮捕を狙った当局は、被害者の助けを求める110番通報に対し、故意に警官の出動を遅らせ、容疑者に被害者を殺害するにたる時間的ゆとりを与えようとしたなどの捜査行為に走った。
わたくし、一柳恵子は5月15日付 「1988年名古屋・臨月若妻殺人事件、その隠された真相」をはじめとする一連の記事でこの事実を報道した。さらにこれを追及するために、一連の報道に関する愛知県警の内部文書の公開を条例に基づき請求したところ、「文書は存在しない」との回答を得た。この回答に納得のできない私は、審査機関である愛知県公安委員会に不服の申し立てを行うことにした。「愛知県警、情報開示請求に『文書なし』と回答」の記事を参照されたい。
けれども愛知県警のホームページのどこを探しても、不服申立て書類作成の参考になるひな形などを見出すことはできなかった。そこで民間団体である 「情報公開市民センター」のホームページより、類似書面の見本を探し出し、それを参考にして書類を作製。去る7月3日に公安員会にあてて郵送したところ、6日になって、公安員会ではなく、愛知県情報公開センター課員より電話連絡があり、書類の不備を指摘された。その不備とは、私は書面の名称を「不服申立書」としたのだが、これを「審査請求書」と書き直せとの一点だった。
語句の仔細な相違で書面を受け付けることができ ないというのなら、愛知県警はなぜホームページに審査請求書作成の参考になるひな形をおいておかないのか。情報開示請求書のひな形のほうならちゃんとダウンロードできるように用意してあるのである。県警当局の側の片手落ちとしかいいようがないだろう。それとも不服申し立てまでして警察と争うつもりなら弁護 士を立てて書面作成を依頼せよとでもいうのだろうか。
さらに課員は付け加えてこういった。「あなたの請求した文書は、16年も前の捜査行為に関するものだから、どんなに審査請求を申し立てても文書はでてき ません」。私は課員の認識の誤りを指摘した。「私が請求したのは、16年前の行為に直接かかわるものではなく、本年5月におけるPJニュース記事に関して当局がどう対応したかに関する文書です」。
課員はいったん電話を保留にした。そののち、誤りを謝罪したが、誤りを認めたすぐ口の下からなおも「文書はとにかくないんです」と言い張るのだった。しかし 文書が存在しないことについての納得のいく説明を聞くことはできなかった。どうやら上役からとにかく文書はないと告げるように指示されているらしかった。そして課員は私に、審査請求は取り下げて公安委員会へは苦情の申し立てを行うことを勧めるのだった。「苦情の申し立てならすでに行っている。そのことは今回 提出した書面の添付書類の中に記載している」と私が指摘すると、課員にはあとの言葉がなかった。この課員は、私の提出した書面をきちんと読んでいるとはとうてい思えなかった。
私はあくまで文書不開示決定の審査請求を取り下げない所存である。私は、16年前に愛知県警による不適切な捜査行為の被害にあってから、継続的に折に触れて は謝罪要求を行ってきた。けれども当局は、私の要求を黙殺するだけで、誠意のある対応をしたことは一度もなかった。審査請求取り下げの勧告は不祥事隠しを意図したではないのか。あるいは文書はほんとうに存在しないかもしれないが、私は愛知県警の言い分を信用することはこれまでの経験からできないのである。また、非公式な謝罪要求に応答しないのなら、無駄かもしれないがせめて公式に定められた手段を通して追及しつづけるほか方途がないではないか。
それに私は、上級組織である公安委員会への不服申し立てをしようとしたのである。にもかかわらず、当の愛知県警の一課員が「文書はない、文書はない」 とあくまで言い張るのは、越権行為もはなはだしいといえよう。また、「文書はない」と連絡をよこすような暇があるのなら、核心である捜査行為に関して当該部署の担当者がなにごとかでも被害者である私に語ったらどうなのか。その点についてはあくまでだんまりを決め込み続けている愛知県警なのである。【了】
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