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シニア時代、あなたも芸人になれるぞ!(上)

2006年07月06日07時04分 / 提供:PJ

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シニア時代、あなたも芸人になれるぞ!(上)
元東京都職員の香取峰越さん。三味線を弾きながら、軽快な曲を歌う。左足で『太鼓』、右足で鉦をたたく。3日、東京シビックホールの小ホールで。(撮影:穂高健一)
少子化時代、シニア時代。最近はともに注目されている。現代の世相をよく反映しているのが、NPO法人シニア大樂の活躍ぶりだ。自治体や企業の講演会などに経験豊かな講師を派遣する講師紹介センター(522人:6月末現在)と、イベント会場や老人ホームなどで芸を披露するシニア演芸団(約50人)が2本柱である。

 同演芸団の構成メンバーをみると、元会社員、元公務員、かつて自営業と多彩である。第二の人生を迎えた人が、永年の夢だった芸の世界に入り、技を磨き、自治体のイベント、老人ホーム、民間の催し物会場などで活躍している。

 年収の額を争う人生を卒業してきた人たちである。「笑ってくれる人がいれば、ボランティアでも、わずかの謝礼でも、よろこんで演技させていただきます」と総合プロデューサーの杉さん(62)は語る。

 年に一度、同演芸団は『シニア演芸団・演多亭(えんたてい)』を開催している。今年は3回目。7月3日に東京都・文京シビックホールの小ホールで行われた。主催はシニア大樂、音体操すこやか会、後援は文京区、文京区教育委員会。入場料1000円で、307人の観客を集めた。

 中高年齢層に『第二の人生の指針』になれば、と出演者たちから、芸に飛び込んでから歩んできた道とか、後輩へのアドバイスとかを聞いてみた。

 高座のトップバッターは平井幸雄さん(63)だった。落語の『子ほめ』で、会場を笑わせた。平井さんは日立製作所関連会社の元研修所長である。素人落語から、定年後、プロに師事して本格的な古典落語に進んだ、シニアの生き方として典型的な模範人物である。

「話下手を直したい」という素朴な動機から、20代初めに中央研究所の落語研究同好会に入会した。同好の仲間とは社内発表会で演じていた。定年後は本格的な芸の道に入り、『三遊亭圓塾(えんじゅく)』という芸名を取得した。「素人でもない、玄人でもない、グレーゾーンの落語家です」と控えめだが、人気のあるアマチュア落語家である。

 香取峰越(ほうえつ)さんは元東京都職員で、演目は『ひとり楽団・三味線弾き語り』だった。一人四役で三味線を弾きながら、足で鉦・太鼓を打ち鳴らし、歌をうたう。鉦・太鼓の装置は試行錯誤の末にできた、自作とのこと。曲目は『チャンチキ桶さ』『東京音頭』などで、会場の手拍子で雰囲気を盛り上げた。

 新潟県出身の香取さんは、民謡が好きで、20代から民謡の稽古場に通い、17年まえに市の広報誌で、老人ホームの慰問を知り、活躍をはじめた。はじめは尺八を吹いていたが、歌うことができない。そこで三味線を買い、独学で練習を重ね、『三味線引き語り』に方向転換をしたという。

 老人施設や地域のイベント出演は、延べ560回を超えた。老人が手をにぎり、よかった、また来てね、と笑顔で喜んでくれる。「また来るから、元気でいてよ」と声をかける。すると、「逆に、頑張ってね、と励まされるんですよ」と香取さんは語る。

 老人との心のふれあいが、香取さんの生きがいでもあり、心の財産のようだ。【つづき】

■関連情報
PJニュース「ユーモアは人生の隠し味(下)」

記者HP:穂高健一ワールド

※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一

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