米Google新サービス 「Checkout」開始!
2006年07月03日10時35分 / 提供:PJ
Googleは米国時間6月29日に、オンライン決済システム「Google Checkout」を開始した。EC(電子商取引)サイトと呼ばれるサイトは、ネットでの買い物を一気に普及させた。しかし、買い物の度にクレジットナンバーや住所を打ち込むことが手間となり、新規のECサイトからの購入がおっくうとなり、既に登録しているサイトからの購入に固定化される傾向があった。
Google Checkoutは、Googleにメールアカウントを持ち、クレジットカードを持っていさえすれば、ひとつのGoogleアカウントで、送付先住所などと連動し、ECサイトにおける決済サービスから住所などの情報を提供することができる。利用方法は簡単で、まずGoogle Checkoutでクレジットカードの登録と、住所を入力する(残念ながら、現段階でのサービスは米国のみである)。これだけで、GoogleCheckoutを支払いで採用しているECサイトからは、ワンクリックで商品を購入できるようになる。
利用者のベネフィットは以下の4点である。
【1】利用者は、ECサイト運営者にクレジットナンバーを教えなくてすむ
【2】利用者は、ECサイト運営者に住所を教えなくてすむ。
【3】利用者は、使用履歴などをGoogleCheckoutで確認することができる。
【4】利用者はGoogleCheckoutを利用して、ECサイト運営者にもなれる。
が挙げられる。
【1】【2】に関しては、クレジットナンバーの漏洩や不要な情報を提供する必要がなくなり、SPAM防止などもなくなる。一方、ECサイト運営者にとっては顧客の顔が見えにくくなるという側面も登場してくることだろう。
【3】は、最もGoogleが得意とするところであり、購入履歴管理だけではなく、購入履歴に基づいて、推薦商品や広告なども表示してくることだろう。【4】GoogleCheckoutの最大の特徴は、いままでECサイト運営者でない人までもが、GoogleCheckoutを利用して、ECサイトを運営できるようになっている点だ。
今まで、個人商店でクレジットカードを扱おうとすると面倒な手続きや費用、信用面などが問題であったが、Googleがそれらを肩代わりすることにより、小さな店舗であってもECサイトの運営が容易になるだろう。手数料は、決済処理1件につき20セント、プラス取引金額の2%と非常に安価だ。さらにGoogle AdWordsを利用して広告宣伝している場合、AdWordsの広告金額の10倍までは、手数料は無料となるという。つまり、商品が売れた場合は10倍の広告費分が還元されるという新しい仕組みだ。
これはGoogleが「広告屋」と「決済屋」を兼ねているからこそできるサービスだ。GoogleCheckoutを利用してECサイトを運営する人は、手数料が無くなるのであれば、広告も出そうというシナジー効果が働くわけだ。Googleによるネット世界制覇のための、「実サービス」がようやく開始されたと感じる。ここからが重要だ。
さらに想像力を働かせてみよう。Google自身が、Google Calendarと連動させることによって、商品購入ユーザーが在宅している時間帯に商品を宅配させるということも可能になるだろう。すると宅配配送業者へ、ユーザーの在宅時間情報を与えることによっての再配達コストの数%の利益を得るというような新しいビジネスも考えられる。
今まで、関連しなかったサービスが連動してくることによって、新たな業界へ波紋が投げかけられる。当然、法整備や国ごとの慣習、業界の制度的問題。それらとGoogleのネット上のでの空気抵抗のないカルチャーが激突する時代がはじまるのだ。
Googleの挑戦を、既存のビジネス慣習や法的な判断だけでは、ますます遅れを取るばかりだ。Googleのビジネスを取り囲む環境から、何が起きるのかは容易に想像がつくはずだ。傍観者としてではなく、主体的にそれらのサービスから何が起きるのを察知していただきたい。【了】
■関連情報
「いよいよスタートした「Google Checkout」サービスを実際に試してみる」
「Googleが決済サービスGoogle Checkout、日本での開始時期は未定」
「決済システム「Google Checkout」を計画か--ブログ界で憶測呼ぶ」
Google Checkoutは、Googleにメールアカウントを持ち、クレジットカードを持っていさえすれば、ひとつのGoogleアカウントで、送付先住所などと連動し、ECサイトにおける決済サービスから住所などの情報を提供することができる。利用方法は簡単で、まずGoogle Checkoutでクレジットカードの登録と、住所を入力する(残念ながら、現段階でのサービスは米国のみである)。これだけで、GoogleCheckoutを支払いで採用しているECサイトからは、ワンクリックで商品を購入できるようになる。
利用者のベネフィットは以下の4点である。
【1】利用者は、ECサイト運営者にクレジットナンバーを教えなくてすむ
【2】利用者は、ECサイト運営者に住所を教えなくてすむ。
【3】利用者は、使用履歴などをGoogleCheckoutで確認することができる。
【4】利用者はGoogleCheckoutを利用して、ECサイト運営者にもなれる。
が挙げられる。
【1】【2】に関しては、クレジットナンバーの漏洩や不要な情報を提供する必要がなくなり、SPAM防止などもなくなる。一方、ECサイト運営者にとっては顧客の顔が見えにくくなるという側面も登場してくることだろう。
【3】は、最もGoogleが得意とするところであり、購入履歴管理だけではなく、購入履歴に基づいて、推薦商品や広告なども表示してくることだろう。【4】GoogleCheckoutの最大の特徴は、いままでECサイト運営者でない人までもが、GoogleCheckoutを利用して、ECサイトを運営できるようになっている点だ。
今まで、個人商店でクレジットカードを扱おうとすると面倒な手続きや費用、信用面などが問題であったが、Googleがそれらを肩代わりすることにより、小さな店舗であってもECサイトの運営が容易になるだろう。手数料は、決済処理1件につき20セント、プラス取引金額の2%と非常に安価だ。さらにGoogle AdWordsを利用して広告宣伝している場合、AdWordsの広告金額の10倍までは、手数料は無料となるという。つまり、商品が売れた場合は10倍の広告費分が還元されるという新しい仕組みだ。
これはGoogleが「広告屋」と「決済屋」を兼ねているからこそできるサービスだ。GoogleCheckoutを利用してECサイトを運営する人は、手数料が無くなるのであれば、広告も出そうというシナジー効果が働くわけだ。Googleによるネット世界制覇のための、「実サービス」がようやく開始されたと感じる。ここからが重要だ。
さらに想像力を働かせてみよう。Google自身が、Google Calendarと連動させることによって、商品購入ユーザーが在宅している時間帯に商品を宅配させるということも可能になるだろう。すると宅配配送業者へ、ユーザーの在宅時間情報を与えることによっての再配達コストの数%の利益を得るというような新しいビジネスも考えられる。
今まで、関連しなかったサービスが連動してくることによって、新たな業界へ波紋が投げかけられる。当然、法整備や国ごとの慣習、業界の制度的問題。それらとGoogleのネット上のでの空気抵抗のないカルチャーが激突する時代がはじまるのだ。
Googleの挑戦を、既存のビジネス慣習や法的な判断だけでは、ますます遅れを取るばかりだ。Googleのビジネスを取り囲む環境から、何が起きるのかは容易に想像がつくはずだ。傍観者としてではなく、主体的にそれらのサービスから何が起きるのを察知していただきたい。【了】
■関連情報
「いよいよスタートした「Google Checkout」サービスを実際に試してみる」
「Googleが決済サービスGoogle Checkout、日本での開始時期は未定」
「決済システム「Google Checkout」を計画か--ブログ界で憶測呼ぶ」
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 神田敏晶
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