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この報道写真があなたに何を訴えているか?(上)

この報道写真があなたに何を訴えているか?(上)
『世界報道写真展2006』より『大賞』はフインバー・オライリー(カナダ・ロイター通信)。タイトルは『緊急食糧支援センターの母と子』で、五指は栄養失調の一歳児。(主催者からの掲載許可済)
【PJ 2006年06月24日】− 東京都写真美術館で、『世界報道写真展2006』が開催されている。主催は世界報道写真財団、朝日新聞社。世界報道写真コンテストは毎年、同財団の本部があるオランダで開かれている。昨年秋、創立50周年を迎え、半世紀という節目の年を超えた。

 審査は世界中のプロカメラマンによって撮影された、昨年度(05年)に発生した事件、事故、スポーツなどの写真が対象だ。主催者によると、今年の応募作品は史上最多8万3000点で、そのなかから審査員が選んだ約200点の写真が、世界40カ国以上を巡回し、日本では東京(同会場)、関西、九州の4カ所の会場で開催されている。

 同コンテストの頂点に立った「大賞」はフインバー・オライリーさん(カナダ・ロイター通信)で、タイトルは『緊急食糧支援センターの母と子』である。05年8月1日にアフリカ・ニジェール南部の町、タウア緊急食糧支援センターで撮影されたものだ。

 母親の顔(唇)に、子ども(1歳児)の五指がぽんとさわった写真。幼子にすれば何気ないしぐさだが、手の甲が老人のように皺(しわ)が多く、飢餓状態を如実に物語っている。一枚の写真が世界に向け、母子を苦しめる食糧事情の悪さを訴えている。まさに報道写真の真髄である。

 同美術館の担当者の説明では、毎回、『世界報道写真展』はことのほか人気が高いという。観覧者は中高校生から高年齢者と幅が広い。2005年度には、世界中でなにが起きていたか。それらを回顧したり、検証したりできる。一度は観ておく価値がある写真展だ。期間は7月30日(日)まで。【つづく】

■関連情報
 会場 東京美術館 二階展示室
 場所 東京都目黒区三田1−13−3 恵比寿ガーデンプレイス内
    JR恵比寿駅東口より徒歩7分
 電話 03−3280−0099
 共催 東京都写真美術館
 後援 オランダ王国大使館 (社)日本写真協会 (社)日本写真家協会
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一【 東京都 】
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