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1/10の花粉のスギを植林 花粉の少ない森作り募金

1/10の花粉のスギを植林 花粉の少ない森作り募金
花粉の少ないスギの品種「西多摩14号」。(写真提供:東京都)
【PJ 2006年06月21日】− 一般のスギより10分の1しか花粉を発生しないスギを植林する「花粉の少ない森づくり募金」が東京都で行われている。花粉発生源のスギを伐採し、種をまき成長した3年目の花粉の少ないスギ苗木を植え替えるスリーコイン・ワンツリー運動として、東京都では都民をはじめ、企業などに「花粉の少ない森作り運動」を呼びかけている。

 花粉の少ないスギの品種「西多摩2号」「西多摩3号」「西多摩14号」を、樹齢30年以上のスギの木と植え替える。最初に、林業試験場の採取園で採った花粉の少ないスギの木の種を、苗木生産者に配布し育て上げ、その3年間育った苗木を造林者に出荷して山に植えていく。苗木の数が限られているため、林業試験場は現在、新たな採取園の整備を進め、花粉の少ないスギの品種の苗木を増やし、東京のスギ苗木をすべて変えるという。

 戦後復興のために植林されたスギやヒノキが育つ多摩地域は、木造建物の需要の減少に加え、木材の需要の約80%を低価格の輸入木材に占められ、林業の経営が危機に瀕している状態だ。伐採されないスギ・ヒノキの森林面積が約3万ヘクタール、多摩の森林の約57%に当たり、密集状態として放置されている山林が多い。

 このため、花粉症対策本部では、林業の適地として木材生産を行う生産型森林(1万2000ヘクタール)と林道から遠く離れ、木材生産に適さない森(1万8000ヘクタール)に区分した。

 生産型森林では、植林されているスギを伐採し、花粉の少ないスギに植え替え、そこで山から切り出されたスギやヒノキを公共施設や民間住宅などで活用する。一方、保全型森林では、スギ林の間引きや枝打ち進めるほかに、モザイク状にスギを伐採し、広葉樹に植え替え、彩りある森林に切り替えていく。

 首都圏では4人に1人が花粉症と言われ、その花粉症で本人も悩む東京都産業労働局の大谷久美子広報係長は「500円硬貨3枚分の1500円でスギ1本を切り出し、花粉の少ないスギに植え替える『スリーコイン・ワンツリー運動』を広め、『花粉の少ない森づくり募金』に多くの都民の人たちに協力してもらいたいですね」と話した。【了】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト (PJ)コーディネーター 佐藤学【 東京都 】
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