【ファンキー通信】「つい、うっかり・・・」でクビになる!? The・解雇の理由

写真拡大

 突然ですが、今どこでこの記事を読んでいますか?「会社で〜」なんていう人がいるなら、ぜひ「クビ」を覚悟で読み進めてください!

 それは「ニューヨーク市は先日、Michael Bloomberg市長が職員を解雇した。理由は、勤務時間中に職場のコンピュータで「ソリティア」をしていたから」(日経BP社 ニュース記事より)というもの。解雇された男性は勤続6年。解雇の理由から退職金が支払われない懲戒免職になったという。

 バカだね〜、なんて思ってしまうかもしれませんが、アナタにも似たような経験あるんじゃないですか?

 「解雇は働く者にとって生活を脅かす死活問題。企業が解雇を行なうためには、就業規則の懲戒理由として書かれていたとしても、それが社会的に妥当な判断なのか、など、法律上相当な理由がなければならないんです。もちろん個々のケースや諸事情にもよるので、一概には言えませんが、ゲームをやっていただけで解雇されるようなことは、日本では考えにくいと思います」(社会保険労務士 光嶋卓也さん)

 えっ、じゃあ仕事中にネットサーフィンしたり、会社のメールで友達を合コンに誘っていても大丈夫なんですか?

 「仕事中に有料アダルトサイトにアクセスして、その請求が会社宛に送られてきた、なんてことが頻繁にあるなら解雇にも繋がりかねないですが、「見つかっただけ」という程度であれば、口頭による注意や始末書を書かされるくらいで済むことが多いと思います。メールの私用に関しては、企業秘密を外部に漏らして重大な損失を生んだということにでもならない限り、解雇の決定的な理由とされる可能性は低いですが、情報流出防止のため、私用メールは、多くの企業で監視されていると考えた方がいいです」(同)

 ちなみに、現在の法律では圧倒的に企業側が不利な立場。解雇に繋がる相当な理由があったとしても、日本のお国柄なのか、当事者間で処理されてしまうことが多いんだとか。なんだかそれをいいことに好き勝手やる社員が増えちゃいそうですね・・・。

 「例えば、会社の消しゴム1個を家に持ち帰って私物化したとしても、極論で言えば、それも立派な横領罪。解雇に繋がるか否かは程度の問題ですが、ある意味ではモラルの問題。自分の行動にはいつも責任が伴うことを忘れないでください」(同)

 弱い立場を逆手にとるのもいいが、ちょっとはリーガルマインドを高めたいもの。調子に乗っていると、いつか本当にクビになっちゃいますよ!!(清川睦子/verb)

■関連リンク
日経BP社「あなたの解雇につながるこれだけの道筋」記事 - 文中で引用した日経BP社のニュース記事のWebサイト
労働対策推進会 - 文中でコメントを寄せた光嶋卓也さんが管理する労働問題を解説したサイト
労使協定対策推進会 - 同氏が管理する会社情報の管理、就業規則などを解説したサイト

萌え通信ポッドキャスト - 萌えテイスト
萌え通信ポッドキャスト - アナウンサーテイスト
ポッドキャストプレイヤー選択
livedoor 萌え通信