2006FIFAワールドカップ ドイツ大会(W杯)がついに開幕する。世界中が熱狂するサッカーの夢の祭典は、日本にいても多くの楽しみ方がある。さぁ、あなたはどこで見る?

スタジアム気分を味わうなら…

試合会場に近い雰囲気を味わうなら、やはりパブリックビューイングがいい。実施場所の1つ、さいたま市緑区にある日本最大のサッカー専用スタジアム「埼玉スタジアム2002」は、6万3700人を収容できる。これは、日本代表の初戦のオーストラリア戦が行われるカイザースラウテルン(独ラインラント=プファルツ州)のスタジアムの約1.5倍の規模という。展開によっては、ドイツより盛り上がるかもしれない。

 東京周辺ではこのほか、千葉市中央区の千葉ポートアリーナ(開場時間:午後8時〜翌朝6時、2000円)、川崎市川崎区の川崎・クラブチッタ(同:午後9時〜午前0時、1800円)、東京都渋谷区の国立代々木競技場(同:午後9時〜午前0時、3000円)などで、パブリックビューイングが行われる。

仲間と思いっきり騒ぐなら…

 パブリックビューイングのほか、大画面テレビや大型スクリーンを設置したスポーツバーや居酒屋も多数ある。会社や家の近くで、ほかのサポーターと一体感を持つにはいい場所だ。一方で「騒ぎたいけど、知らない人と一緒はちょっと…」という方にお勧めなのはカラオケ店。

 都内を中心に店舗展開する「カラオケの鉄人」では、全個室でテレビを見ることができる。応援歌や国家を歌いながら観戦し、ほかに気兼ねなく友人同士で絶叫することも可能。「シダックス」では、個室での観戦はできないものの、大画面テレビのある待合室をまとまった人数で予約することができるという。そのほか、W杯特需にあやかろうと、一部の個室にテレビを導入し“ワールドカップ仕様”にした店もある。

飲んで、騒いで、そのまま寝たい!?

 日本代表の試合がある日は、ホテルでも特別プランが用意されている。東京都新宿区の新宿ワシントンホテルでは、宴会場に大型スクリーンを設置し、飲み放題ドリンクとつまみ付きの宿泊プランを用意した。オフィス街の真ん中にあるホテルなので、遅くまで仕事をした後、観戦してそのまま寝ることも可能。先着50人までで、1人1万円。

 東京都目黒区のウェスティンホテル東京では、32インチ液晶テレビのあるデラックスツインルームを通常料金の半額で提供する。1つのフロアを「サッカー観戦フロア」に設定しているが、大人数で観戦というわけではない。試合開始30分前にスナックとビール小瓶4本が届けられるので、2人でじっくり観戦したいカップル向きのプランと言えそうだ。10室限定で、2人1室3万円。

 ビジネスホテルでは、1人客が集えるように朝食用のレストランなどに大型テレビを設置するところがけっこうある。急な出張などで友人や家族との観戦ができなくなっても、あきらめることはない。

まさに“夢の祭典”

 ドイツとの時差の関係で、今回のW杯では日本時間の深夜から明け方に試合が行われる。試合開始時間は、第1節オーストラリア戦が12日午後10時(日本時間)、第2節クロアチア戦が18日午後10時(同)、第3節ブラジル戦が23日午前4時(同)となっており、生活のリズムが崩れる恐れもあるが、生活スタイルに合わせた楽しみ方はいろいろあり、まさに“夢の祭典”の呼び名にふさわしい多彩さだ。【了】

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