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東京下町に、伝統美の花菖蒲が咲き始めた(下)

東京下町に、伝統美の花菖蒲が咲き始めた(下)
江戸時代から受け継がれた、伝統の美しい花弁を咲かせた、一輪の花菖蒲。28日、堀切菖蒲園で。(撮影:穂高健一)
【PJ 2006年06月01日】− (上)からのつづき。 江戸時代から名花の伝統を受け継ぐ堀切菖蒲園だけに、あやめ科の花菖蒲の数は豊富である。15カ所の田んぼには紅紫、紫、絞り覆輪などが可憐に咲く。

 今年の『葛飾・菖蒲まつり』は6月1日から6月20日まで。昨年度の人出は、この期間に約15万人をあつめた。月央の土曜、日曜となると、1日で約1万5000人の見物客があり、カメラマンが三脚を立てられないほどの混雑ぶり。

 花弁が朝露や雨にぬれた花菖蒲には、艶やかな輝きがある。朝の静かな情感のなかで咲きはじめる花菖蒲が最も美しい。写真愛好家にはたまらない魅力である。カメラ愛好者のために、年一度だけ、朝6時から開園される。今年は6月4日(日)である。同日には10時から葛飾区長も参加するオープニングセレモニーが開催される。

 今年のピークは6月10日前後のようだ。同園管理所の鈴木さんから、花菖蒲の管理面などを聞くことができた。堀切菖蒲園の土壌は荒木田(あらきだ)で、肥料はさほど難しくないけれど、水の管理が重要だという。
「おもに井戸水を使っています。それだけだと鉄分が多くて、田んぼの水面が酸化し、ヘドロを作る原因になるんです」。対策としては、水道水を混ぜているのだと教えてくれた。

 鈴木さんによると、職員の苦労のひとつが田んぼの雑草取り。「株の根元まわりや株のなかは、鎌を入れますと傷めてしまいますから、一つひとつ手で抜き取る作業です。ときには鴨が2羽飛来してきて、雑草や田んぼに穴を開けるザリガニを食べて、手伝ってくれます」と教えてくれた。

 大勢の見物客が華麗な花菖蒲を鑑賞した後、予定としては6月27日(雨は翌日)から、花菖蒲の株分けがはじまる。15カ所の田んぼのうち、毎年5カ所ずつ、丹念に株分けをしながら、良質な花を残して、後世につないでいく。園の職員は見えないところで、花菖蒲の伝統美の継承に努力しているのだ。【了】

■関連情報
堀切菖蒲園 東京都葛飾区堀切2−19−1
交通    京成電鉄・堀切菖蒲園駅で下車、徒歩10分。
開園時間  午前8時から午後6時まで(6月1日〜6月25日)
      (6月4日(日)のみ、午前6時開園)
      上記以外は午前9時から午後5時まで(年末年始以外は無休)
駐車場   荒川河川敷 1日1回500円 
問い合わせ先  テクノプラザかつしか 03(3838)5558
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一【 東京都 】
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