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極小の赤いダニ 国内で増殖中!

極小の赤いダニ 国内で増殖中!
雨の日は物陰でじっとしている。このダニの体長は1ミリ以下だった。(撮影:成越秀峰、28日 自宅前で)
【PJ 2006年05月29日】− 最近、都市部の住宅の玄関前や駐車場の石垣、コンクリートの壁などで、アブラムシのような小さな赤い虫が大量に右往左往する姿を頻繁に目撃するようになった。一匹の体長は1ミリ弱程度なので、よくよく見ないと気づかないかもしれない。しかし、よく晴れた日にはコンクリートの壁面などに大量に姿を現すので、庭仕事をする人などは、すでにお気づきの方も多いかもしれない。いったん、その存在に気づいてしまうと、庭に植えた植物の葉の裏や、室内に置いた鉢植えの土の中、住宅の壁や窓のサッシに至るまで、ありとあらゆる所で極小の赤い虫が活動していることに驚かされる。

 社団法人「農林水産技術情報協会」によると、この「虫」は昆虫ではなく、近年都市部で「不快害虫」として問題になりつつあるタカラダニの仲間ではないかとのことである。つまり、ダニの一種らしいのである。タカラダニは昆虫の体表に寄生し、ヒトを刺したり吸血したりすることはないため、元来、人間生活とは無縁の存在だったという。ところが、成虫の活動は活発で、好んでコンクリートのざらざらした壁面やブロック塀をよじ登る性質があり、ここ数年、そのまま屋内にまで入ってくる事例報告が同協会にも急増しており、問題化してきているそうである。確かに、無害とは言われても、うじゃうじゃいると気持ちのいいものではないし、洗濯物などについているのをうっかり潰すと、衣類に真っ赤なシミが付く。

 今のところ急増の原因は不明だが、都市部で多く見られる赤いダニは、従来は海岸の草むらに生息していたハマベアナタカラダニという種類と推定されている。詳しい生態がわかっていないため、駆除の決め手はないらしいが、無害であることと、発生時期が5月頃から7月頃に限られているとみられることから、この時期は「不快感」を我慢するしかないようだ。赤いダニの都市部での大量増殖を、ここ数年の異常気象や地球温暖化と結びつけて考えてしまうのは短絡的かもしれないが、人間の手の届かないところで何らかの生態系の変化が密やかに進行していることに、ふと気づかせる問題ではある。【了】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 成越 秀峰【 神奈川県 】
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