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堀江被告に“決別宣言”

堀江被告に“決別宣言”
26日、東京地裁で開かれたライブドア事件初公判に出廷した被告団。(イラスト:News GyaO/遠崎高平) 写真一覧(2件)

ライブドア事件初公判

【ライブドア・ニュース 2006年05月28日】− 「責任を逃れられるものではなく、深く反省している」―。26日、東京地裁で開かれたライブドア事件の初公判で、同社の元ナンバー2の宮内亮治被告(38)は、起訴事実を淡々と認めた。起訴事実を否認し続ける堀江貴文元社長(33)のかつての腹心たちも、宮内被告に続いて次々に「共謀」を認めていく。元幹部らが堀江被告との決別を印象づける一方、計画的犯行だったとする検察側の冒頭陳述に対し、弁護側が不満を示すなど、今後の審理が一筋縄ではいきそうにない気配がうかがわれた初公判だった。

 午後1時半の開廷。新聞、テレビの代表撮影が終わると、法人2社の代表を含む被告8人が入廷した。いずれもダークスーツと白いワイシャツ姿に身を包んでいた。拘置所から出所したころと比べると、顔色はずいぶんよい印象だ。幹部だったころには、茶髪にあごひげをたくわえていた者もいたが、この日は宮内被告もトレードマークのひげはきれいに剃(そ)っており、サッパリした感すらあった。

 罪状認否に臨んだ宮内被告は、用意していた紙を取り出し「おおむね間違いありません」と起訴事実を認めた。堀江被告とは税理士時代に出会った同被告。時折、「えー」と呼吸を整えながら、「自社株売却益の売り上げ計上が認められないとの認識はなかったが、責任を逃れられるものではなく、深く反省している」と続けた。

 堀江被告らの逮捕後、急きょ代表取締役に就いた熊谷史人被告も、独特の太くこもった声で「このような証券取引法違反事件を起こしてしまい、大変申し訳なく思っている」と謝罪し、少し頭を下げた。しかし、「(自社株売却益とされる)37億円はファンドからの分配金。リーガルチェックを受けており、法的に認められると判断していた」と一部無罪の主張を行った。

 被告らは席に戻る際も、神妙な面持ちで互いに視線を合わせない。検察側の冒頭陳述が始まると、「そんなにもうかっちゃうの。上方修正だねえ」「いいんだよ、強気、強気。経常(利益)50(億円)のがかっこいいじゃない。50のが、大台乗ったって感じでいいじゃん」などと、堀江被告が言ったとされる言葉が検察官の口を通して法廷内に響いた。その様子をグッタリとした表情で見つめる熊谷被告とは対照的に、宮内被告はキリッとした表情で検察官をまっすぐに見据えていた。

 長い冒頭陳述の朗読が終わったところで、宮内被告の弁護人が突然、「裁判長!」と声を上げた。「事前に開示された証拠と内容が食い違っている」。これまでスムーズに進行してきた法廷に緊張が走る。弁護団が協議に入り、傍聴人は法廷の外に出された。20分後、公判が再開されると、弁護側は「先ほどの認否を留保する」と表明した。弁護人の一人は「細かな違いならば、そのまま同意しようと思っていた。冒頭陳述の指摘のように、当初から計画性があったわけではない」と、事前開示と冒頭陳述の間に大きな食い違いがあったことを指摘。初公判は、波乱含みの展開となった。

 一方、大筋で起訴事実を認めた宮内被告らの証言は、堀江被告の公判の行方を占う鍵(かぎ)となることが予想される。検察側証人として堀江公判への出廷が取りざたされる宮内被告。“堀江包囲網”は狭まりそうだ。【了】

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ライブドアの元幹部、宮内被告(左)と熊谷被告。(イラスト:Ne
   
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