パブリックジャーナリストでメシを食おう!(上)
2006年05月23日06時07分 / 提供:PJ
ボクは、プロのジャーナリストとして、IT系の雑誌などへ寄稿したり、依頼されて文章を書くことを生業としている。しかし、「PJ」という市民ジャーナリストメディアへの寄稿は、まったく違った書き方ができる媒体として存在していると思う。IT系の業界では、多少の顔が利いても、一般社会では「セグウェイで書類送検」された事でしかボクの存在は知られていない。そんな読者に向けて記事が書けるメディアでもある。
ライブドアの運営するPJ(パブリック・ジャーナリスト)ニュースは、ホリエモンの収監でかつてほどのライブドア話題沸騰はないまでも、閲覧数(ページビュー)でいうと個人のメディアでは実現しない数をたたきだし、雑誌の記事よりもはるかに読まれている感がある。ライブドアへのアクセスのうち、37%がブログであり、ニュースは15%を占める(Alexa調べ)。
他の大手ポータルサイトが従来の通信社や大手メディアとの提携による情報提供が主なのに対して、一日研修を受けた市民記者(現在は通信教育が可能)が実名で記事を書いているが、新しいジャーナリズムのスタイルを形成しそうに感じている。かつて8000円だった一日講習は、通信教育により1050円になっている。
当初、ボクは、単なる新しいメディアへの好奇心のみで参加したのだが、読者の多くは従来の大手メディアの方々がいつも読んでくれいることに驚いている。考えてみればそうだ。自社のお抱え記者がいて、記者クラブがあって、通信社があると、ニュースに、そんなにめざとい変化はない。さらに、現在のニュースメディアが「企業ジャーナリズム」として、企業経営がある前提でのニュースなので常に記者に対する費用対効果ははかられている。さらに新聞ですら、広告主企業との、タイアップ記事があったりするので、ニュースの現場の人ほどPJニュースに注目している構図がある。
ボクは、現在のメディア企業のニュースが、客観的で公正で、第三者的立場をとって記事が書かれているとはとても思えない。ジャーナリズムの定義がそうであったとしても、ボクは、そんな事は、神様でさえ不可能だと思う。どこからが客観的でどこからが客観的でないという判断が、とてもあいまいだからだ。客観的というのは、そこにいれば誰でもそう思えるという視点である。
しかし、ヨルダン側とイスラエル側での客観性は180度違うことだろう。誰が客観性を判断するのだろうか?むしろ、ジャーナリスト個人が、自分の立場を明確にし、自分にとって真実がどのように映ったのか、それをできるだけ客観性を目指し証明しようとすることが重要ではないか思う。また、読者がそれらのバイアスを考えて判断すべきだろう。聖教新聞と赤旗とでは、読者のバイアスが全く違っていて当然だ。
PJという立場は明確である。運動会で親のマナーが悪くなったということがニュースにもなる。鯉のぼりの記事から各地の桜の話題もテーマとなる。ホームレスと一緒に暮らすという異色の体験記事もある。
全国紙で猟奇殺人事件のスクープ記事よりも、ボクにとっては、身近で興味があるニュースであることが多い。まだまだ量が少ないのが残念であるが。現場の当事者としての等身大の問題意識を市民記者だからこそ持ちえている。プロのジャーナリスト視点ではなく、そこにあるのは、プロの生活者としての視点だ。
プロの職業記者は、ニュースを書くことが仕事だから毎日何か記事を考えている。そのプロが1000人いれば、100本くらいの秀逸な記事があがってくる。毎日、記事が必要だから、年に数回、大新聞が捏造記事を露呈してしまう。すべての捏造記事が露呈していないということにも留意しなければならない。新聞記者なら専門分野も不要だ。記者としてどんな分野も書けることが理想だから、数年ごとに配置変えが常に行われる。
一方、PJには、配置転換もなければ、記事の締め切りもない。何かあれば書くというスタンスだ。これはどちらかというと米国のプロのコラムニストに多く、企業に雇われるのではなく、記事に応じてメディアを使い分けができるフリーランスのコラムニストのスタイルだ。実はそのスタンスはジャーナリストとして最高峰なのである。
またプロは仕事が終われば、酒を飲んで他のことで疲れを癒すが、アマチュアは、寝食を忘れて趣味に没頭する。その情報量は格段の差だ。プロは発表の場とスキルを持っていた。発表の場とスキルを市民記者が持ち始めたとしたら、プロはいったい何をすればいいのだろうか?
ニュースは、時として、情報としてではなく、行動のきっかけになることもある。ボクは新たなジャーナリズムとして、PJの存在は、「プロ」としてとても気になる。ボクの場合は、気になることは経験することによって解決することができた。PJの応募するリスクはたったの1050円のテキスト代だけだ。【つづく】
ライブドアの運営するPJ(パブリック・ジャーナリスト)ニュースは、ホリエモンの収監でかつてほどのライブドア話題沸騰はないまでも、閲覧数(ページビュー)でいうと個人のメディアでは実現しない数をたたきだし、雑誌の記事よりもはるかに読まれている感がある。ライブドアへのアクセスのうち、37%がブログであり、ニュースは15%を占める(Alexa調べ)。
他の大手ポータルサイトが従来の通信社や大手メディアとの提携による情報提供が主なのに対して、一日研修を受けた市民記者(現在は通信教育が可能)が実名で記事を書いているが、新しいジャーナリズムのスタイルを形成しそうに感じている。かつて8000円だった一日講習は、通信教育により1050円になっている。
当初、ボクは、単なる新しいメディアへの好奇心のみで参加したのだが、読者の多くは従来の大手メディアの方々がいつも読んでくれいることに驚いている。考えてみればそうだ。自社のお抱え記者がいて、記者クラブがあって、通信社があると、ニュースに、そんなにめざとい変化はない。さらに、現在のニュースメディアが「企業ジャーナリズム」として、企業経営がある前提でのニュースなので常に記者に対する費用対効果ははかられている。さらに新聞ですら、広告主企業との、タイアップ記事があったりするので、ニュースの現場の人ほどPJニュースに注目している構図がある。
ボクは、現在のメディア企業のニュースが、客観的で公正で、第三者的立場をとって記事が書かれているとはとても思えない。ジャーナリズムの定義がそうであったとしても、ボクは、そんな事は、神様でさえ不可能だと思う。どこからが客観的でどこからが客観的でないという判断が、とてもあいまいだからだ。客観的というのは、そこにいれば誰でもそう思えるという視点である。
しかし、ヨルダン側とイスラエル側での客観性は180度違うことだろう。誰が客観性を判断するのだろうか?むしろ、ジャーナリスト個人が、自分の立場を明確にし、自分にとって真実がどのように映ったのか、それをできるだけ客観性を目指し証明しようとすることが重要ではないか思う。また、読者がそれらのバイアスを考えて判断すべきだろう。聖教新聞と赤旗とでは、読者のバイアスが全く違っていて当然だ。
PJという立場は明確である。運動会で親のマナーが悪くなったということがニュースにもなる。鯉のぼりの記事から各地の桜の話題もテーマとなる。ホームレスと一緒に暮らすという異色の体験記事もある。
全国紙で猟奇殺人事件のスクープ記事よりも、ボクにとっては、身近で興味があるニュースであることが多い。まだまだ量が少ないのが残念であるが。現場の当事者としての等身大の問題意識を市民記者だからこそ持ちえている。プロのジャーナリスト視点ではなく、そこにあるのは、プロの生活者としての視点だ。
プロの職業記者は、ニュースを書くことが仕事だから毎日何か記事を考えている。そのプロが1000人いれば、100本くらいの秀逸な記事があがってくる。毎日、記事が必要だから、年に数回、大新聞が捏造記事を露呈してしまう。すべての捏造記事が露呈していないということにも留意しなければならない。新聞記者なら専門分野も不要だ。記者としてどんな分野も書けることが理想だから、数年ごとに配置変えが常に行われる。
一方、PJには、配置転換もなければ、記事の締め切りもない。何かあれば書くというスタンスだ。これはどちらかというと米国のプロのコラムニストに多く、企業に雇われるのではなく、記事に応じてメディアを使い分けができるフリーランスのコラムニストのスタイルだ。実はそのスタンスはジャーナリストとして最高峰なのである。
またプロは仕事が終われば、酒を飲んで他のことで疲れを癒すが、アマチュアは、寝食を忘れて趣味に没頭する。その情報量は格段の差だ。プロは発表の場とスキルを持っていた。発表の場とスキルを市民記者が持ち始めたとしたら、プロはいったい何をすればいいのだろうか?
ニュースは、時として、情報としてではなく、行動のきっかけになることもある。ボクは新たなジャーナリズムとして、PJの存在は、「プロ」としてとても気になる。ボクの場合は、気になることは経験することによって解決することができた。PJの応募するリスクはたったの1050円のテキスト代だけだ。【つづく】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 神田敏晶
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