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文化庁は大丈夫か?

文化庁は大丈夫か?
公開されている壁画「白虎」展示ポスターを複写。(撮影:平川 茂人)
【PJ 2006年05月15日】− 春期特別展「キトラ古墳と発掘された壁画たち」が開かれている奈良文化材研究所飛鳥資料館(明日香村)で、はぎ取られたキトラ古墳壁画「白虎」が一般公開されている。資料館の奥深くの一角に、「はぎ取られた白虎」が厳重に展示されていた。特別展は6月25日まで・白虎の公開は28日まで。

 この壁画を見るために行列の中にいた私は、ある光景を思い浮かべていた。1970(昭和45)年の「エキスポ70」、大阪万博の事を。私は長蛇の列をアメリカ館の「月の石」を観るために並んだ。月の石は何と指先ほどの小さな物で大切にされ鎮座していた。その二年後72年に「世紀の大発見!」と呼ばれた極彩色の「高松塚古墳の飛鳥美人」等の壁画の発見があった。この時は日本中が沸き返った。

 そして、その後30数年を経てこの「飛鳥美人」壁画たちは多数のカビによる劣化で、どうしようも無い程に近い瀕死の状態にある。これに対して文化庁関係者は「初めての事なのでこの壁画保存に対しては五里霧中のようなものだった」というようなコメントをしている。要するに「どうして良いか解らずに」30年以上経過、あるいは放置した、と言うことだ。

 だが、このような場合は有識者による会合などが何度もあって、常識的には「最善の処置が取られる」はずである。ところが、どのような時でも良識のある「反対する学者」が必ずいる。そのような「反対をした学者」は後日正しい評価であった!という方が多い。要するに「お上は都合の悪い方」を排除する。

 エイズ問題・石綿問題・ダム問題・公害問題など然り。どれもこれもそうだ!。今回のキトラ古墳の「壁画はぎ取り」は教訓を生かした、と言う所だろう。文化庁は劣化問題を公表せず年月を費やした。損傷問題も浮上した。もっと早く処置すべきで、隠蔽工作?も明るみに出て来た。責任問題で逃げてばかりなのでこうなる。

 あきれ果てる。情報開示はきっちり早くすべきだ。飛鳥美人たちは危ういが、なにはともあれこのキトラ古墳壁画たちは「永久に良い状態で保存」されて欲しい。1300年の歴史と共にある「かけがえの無い文化財」は大切に保存されければならない。国の誇りだからだ。【了】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 平川 茂人【 奈良県 】
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